[43]長岡鉄男モデルが買える
このマガジンの読者でおそらく長岡鉄男の名を知らない人はいないと思いますが、若い読者もいるようなので再確認。
長岡鉄男氏は50歳代以上のオーディオマニアの間では、伝説的な神様のような人なのです。1926年に生まれ、2000年に74歳で亡くなっています。長岡鉄男氏のオーディオ評論はオーディオ各誌で読むことができましたが、ユーザー主体の独自の視点で幅広い話題について論じ、辛口の評論家として人気を博しました。
さらにスピーカーについては「自作に限る」と豪語し「長岡教」といわれる熱狂的なファンを生み出したのです。氏によれば自作は「コストパフォーマンス」の向上だけでなく音質に関してもあえて「自作」を選んでいます。
長岡鉄男氏の設計・制作したスピーカーは合わせると600機種以上になり、なかでも一番の人気はフルレンジ・ユニットをバックロードホーン形式のエンクロージャーに取り付けたもの。バックロードホーンは難易度の高い工作であるにもかかわらず、たくさんの自作ファンを作り出しました。
長岡鉄男氏の本はたくさん出版されており、設計図もその本から入手することができますが、実際の工作はなかなか大変で、ホームセンターなどにカットを依頼してもなかなか応じてくれなかったり、応じてくれても精度の点で問題があったりします。
そんな悩みを解決してくれるサイトを最近発見しましたのでお知らせいたします。それは「リョービスピーカー工房2006」です。(2007年 8月末日終了してしまいました。残念)
リョービといえば、電動工具のメーカーとして知らない人はいないと思いますが、このサイトでは電動工具は一切販売しておらず、長岡鉄男モデルのスピーカーボックス自作キットの販売と電動工具の使い方等のDIY情報のみを提供しているというもの。商売っ気のない太っ腹なサイトです。恐らくサイトの運営者は熱烈な長岡教の人間でしょう。間違いありません。
2006-07-29