こう寒いと朝エンジンをかけるとき「クワックワッ」とやっとかかるって感じです。ウチのクルマのバッテリーもそろそろ2年。少し弱ってきたようです。
しかしバッテリーは安くないですから、なんとかダマシダマシ使います。出先でバッテリーが上がったときに活躍するのがブースターケーブル。太いコードの先に赤と黒の大きなはさみがついたアレです。
バッテリーが上がったときに、他のクルマのバッテリーから電力を借りて、とりあえずこちらのエンジンをかけるときに使います。皆さんのトランクに常備していますか?それほど高いものではありませんので1セットは買っておきましょう。その時になるべく太いて長いコードを選んでください。例えば軽自動車用の細いものを普通車に使うとコードが加熱して危険です。また短いと届かなかったりします。長さ2.5メートル以上で容量が80アンペア以上のものであれば大体使えます。
さて、冬場駐車する時ですが、以前申し上げた「女の子止め」はこの場合不可です。必ずクルマの前部を通路側にして駐車します。なぜ?って、前から突っ込んで止める「女の子止め」をしてバッテリーが上がってしまったら、両脇にクルマが止まっていたらコードが届かないでしょ?大体バッテリーが上がってエンジンがかからない時と言うのは、用事が済んで駐車場に戻ってきた時なのですから。
【ブースターケーブルを繋ぐ】
まずはバッテリーの上がってしまった故障車のエンジンキーをOFFにします。故障車のバッテリーの位置を確かめ、救援車はできるだけ近寄り、バッテリー保護のためアイドリング状態をキープします。
故障車のバッテリーのプラス端子(カバーがかかっている方)に赤いブースターケーブルを接続します。
その赤いケーブルの反対側を救援車のプラス端子につなぎます。つまりプラス同士を先に繋ぎます(重要)
次に黒いブースターケーブルの方を救援車の側のマイナス端子に接続します。
その黒いケーブルの反対側を故障車のエンジンボルトなどのボディの金属部分にケーブルつなぎます。
なぜマイナスの端子に繋がないのか?というと、この時に火花が出ることがありますが、バッテリーのマイナス端子に繋ぐと、バッテリーから発生する水素に引火して爆発することがあるのです。(爆発したと言う話は聞いたことがない)
まあ私なんかがやる時はバッテリー同士スイスイ繋いでしまいますが、そういうことをココで書くとお叱りを受けるのでマズは教科書通りにしてください。クルマというのはプラスの電気だけコードで運んで、マイナスはボディをアースにしているからこういうことができるのです。
昔はバンパー同士を繋いだものですが、最近のクルマのバンパーはプラスチック製なので電気は通さないみたいですねえ。
さて、無事コードが繋げたら、救援車は少しエンジンの回転を上げておきます。故障車はエンジンキーをひねってエンジンをかけてください。
無事にエンジンがかかったら、かかったら接続とは逆の手順でコードを外します。
故障車はエンジンはかかっていますが、バッテリーが回復しているわけではないのでココでエンジンを止めてしまうとまたかからなくなってしまいます。そのままカーショップに走りバッテリーを交換しましょう。
【電力をもらう時の注意】
軽自動車からもらうのはやめましょう。救援車のバッテリーを傷めます。電力をもらう時は自分の車より大きなバッテリーを積んでいるクルマからもらいましょう。
大きなトラックやディーゼル車は24Vの場合があります。バッテリーみるとは12Vが2つ並んでいますので、つなぎ先が12Vになるようにすれば電力をもらうことができます。