●カーコンビニ倶楽部
クルマの部品が電子化されてくると、修理するといっても専用の設備が必要であり、町の小さな修理工場では今までのように簡単に修理できなくなってきました。そんななか、板金塗装だけは永年の勘と職人の腕が物を言う業界でしたが、カーコンビニ倶楽部の出現で、ついにそれも崩れ去ろうとしています。
カーコンビニ倶楽部は従来の板金塗装を大きく変えました。キーワードは「早い、キレイ、安い」です。
まず「早さ」の理由ですが、それは使う道具と材料にあります。
今までは職人の勘に頼っていたヘコミの範囲を「鈑金スケール」によってヘコミの深さを、目測ではなく客観的に正確に計測します。面積については「鈑金シート」で最小の作業面積を瞬時に割り出します。そして極めつけは「クイックプーラー」。従来は板金部分を外して裏からハンマーで叩いていましたが、これは電気の力でヘコミを手前に引き出すのです。こうした作業を短時間に可能にしうる道具が、速さの秘密なのですね。
とはいえ、板金は場所も違えば程度も違う。一律に作業するわけにはいきません。そのためスタッフは技を磨きますが、これも研修があり、仕上がりのクオリティを保っています。もっともカーコンビニ倶楽部のスタッフは、元板金塗装工であった人がやっている場合が多いので、「技」については心配ないといえます。
スピード施工のおかげで、見積りにかかる時間とあいまって低料金を生み出しています。いちばん高い人件費を節約するには作業時間を短縮すればいい。そこで開発したのが「15秒で乾くパテ」と「30秒で乾くサフェイサー(下地処理)」。作業上欠かせない乾燥にかかる時間を短縮することで人件費のコストダウンに成功したとのこと。
その結果工賃は従来の約3分の2。しかし省力化はそれ以上ですから、カーコンビニ倶楽部はビジネスとしても面白いと思います。仕事があれば儲かりそうですね。
うっかり新車のボディにヘコミを作ってしまったかた。早速カーコンビニ倶楽部へ行ってみてはいかがでしょう?