リビルトパーツとは、事故車や老朽化して廃車になる車から再利用可能なパーツを取り出し、使えるように補修をしたパーツのことをいいます。中古部品ではあるのですが、リビルトというように「再組み立てをした」という意味があるので新品ほどでないにせよ「ある程度のクオリティがある」という意味があります。
ちなみに「リビル”ド”」ということもありますが、組み立てられたという受動的な本来の意味からすれば「リビルト=REBUILT」が正しいのではないかと思います。
さて、クルマも長く乗っていますと色々なトラブルが発生します。これはクルマとて機械であるゆえ、老朽化・故障は避けられません。そこで修理となるわけですが、これがなかなかなの出費となります。そこでリビルトパーツの登場です。
修理の個所にも異なりますが、例えばメカ的に動くファンモーターやセルモーター、燃料ポンプなどは予算が許す限り新品部品を使ったほうがいいです。
というのは安いからといってリビルトパーツを使っても、またすぐ故障する可能性が高いからです。そもそもクルマの故障する場所というのは車種ごとに結構決まっていて、故障するところは再発する場合が多いのです。あるクルマはオイル漏れしやすかったり、燃料が詰まり易かったりなど、よく聞く話です。
そうでない個所。例えばボディの外板やバンパーなどはリビルトパーツで十分です。新しくても古くてもどうせ塗装して使うのですから。
ちなみに私のクルマは過去ドア部分を当て逃げされましたが、この時の修理はリビルトパーツを使いました。10万円かかるところが6万円で済みました。また最近のトラブルとしては冷却用の電動ファンモーターから異音がしていたのですが、これを修理。ディーラーで見積もりしたところ3万円の数字がでましたが、これを町の修理屋さんのリビルトパーツで修理。工賃込み8千円で済みました。モーターという可動部品なので本当は新品がいいのですが、そう壊れる場所でもないのでリビルトパーツに決定しました。このようにコストパフォーマンスや予算との兼ね合いもあります。
リビルトパーツは自動車部品の再利用によって資源の有効利用や環境の保護に貢献するため、環境問題もあって大きな組織ができてきています。町の修理屋さんだけでなくメーカーディーラーも取り組み始めていますので、修理する時は「リビルト品でお願いします」と積極的に取り組みましょう。