[135]拝啓社長様
自分の会社の社長を対外的に紹介するときに「うちの社長様」と言う人はいないと思いますが、社内的にメモを残す場合に意外と役職名+様をつけてしまう人は多いのではないでしょうか?
例えば、文書を他部署にFAXする時、宛名を「〇〇部長様」という具合です。
もともと役職には敬称としての意味が含まれている為、役職に敬称をつけるのは間違いです。しかしなんとなく役職で切るのはごろが悪く、呼び捨てにしているような気分も有り敬称を付けたくなるのも事実です。
もし社内メモで宛名に敬称を付けたい時は、役職を前にもってきて「人事部長〇〇様」としましょう。しかし、社内の雰囲気によっては、役職を名前のあとに付ける風潮になっているところも多いですし、さらに「様」を付けるのが初期値になっている部署もあります。「様を付けないのが正しい」と叫んでみても社内の風習には敵いませんので、ここは郷に入ったら郷に従えということになりましょう。しかし、本当の正しさを知っていることは、あなたの教養ですから悪いことではないと思います。
◆社内での役職者の呼び方
名字の後に、役職敬称で呼ぶのが基本です。
「〇〇部長」「〇〇課長」と呼びます。単に「部長」でも構いません。
◆社内の役職者を社外の人に話す場合
敬称をつけずに、名字のみで呼ぶ場合「〇〇はまもなく参ります」
「私どもの部長が」などと使います。
◆社外の役職者の呼び方
「営業課長の○○様にお目にかかりたいのですが」
「○○課長にお目にかかりたいのですが」
ここで注意をしたいのが二重敬称。たとえば「○○部長様」と様を付けたくなりますが、この使い方は間違い。「様」は名字のみに付けましょう。
◆会社の呼び方
社内で自社を呼ぶ場合は「当社」、社外で呼ぶ場合は「当社」「弊社」「手前ども」等を使います。
相手の会社を呼ぶ場合には「御社」「貴社」といった呼び方をします。
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