[044]身上書
見合いの為の身上書や履歴書を「釣り書」といいます。本当は「釣り」ではなく「衡り書」つまり、つりあいが取れるかどうかを事前に調べるためものです。現代では家柄はあまり重要視しませんが、昔はつりあいが取れるかどうかは大変大事なことだったのですね。今ではつりあいが取れるかどうかではなく、お互いの自己紹介をする為のものになっています。
世話人にとっても本人自筆の身上書は有力な武器?になりますし、書く本人も気持ちを新たにする意味や、今までの自分を振り返ることにも役立ちますので、身上書は省略せず書きたいアイテムであります。
身上書は、白い便箋を使い、字が下手でも自筆で書きます。ワープロなどで書かれたものは見合いの身上書には似合いません。文章は簡潔に誤字脱字が無いように気をつけて書きます。読みにくい名前や住所などには仮名をふるのも心配りです。筆記用具は万年筆、筆ペンがいいでしょう。ボールペンは避けます。
●封筒の表書き
「自分の名前 身上書」
と書きます。
●プロフィール
氏名・世帯主との続柄・生年月日・住所・勤務先
を書きます。
●学歴
最終学歴から二つくらい下がったところまでを書きます。全部書く必要はありませんが、就職活動と違いますから、深く書くのもお互いの親密度を高め、話題の提供となりますのでやっていけないことはありません。
●職歴
職歴もできるだけ詳しく書きます。お互いを知る上で大事な項目です。アルバイト歴も書いておくと、話題提供になります。
●身上書
資格・免許・趣味・健康状態(身長・体重など)・年収・自己PR
ここからはより詳しい身上書になりますが、お互いをよく知るという意味での身上書ですから、できるだけ正直に率直に書くことが重要です。特に趣味は大事な項目となります。また身長体重なども女性の場合抵抗あるかもしれませんが、あとで話が違うということの無いよう、最初から宣言しておいた方が良いと思います。どうしてもいやな人は「普通」としておけば良いでしょう。ただし、あとで「どこが普通なんだ?」と突っ込まれても私は知りません。
●家族書
最後に家族書として、両親の名前・年齢・勤務先、職位などを書き、そのあとに兄弟・本人・同居家族を順番に書いていきます。
これらをまとめて、3つ折にし、開いたところが読みはじめになるように封筒に入れます。
その封筒と一緒にスナップ写真を添え、更に大き目の封筒にいれます。このときの宛名は世話人とします。