[65]インフルエンザ
もう読者諸兄も見たり聞いたりしているだろうが、毎年この季節になるとインフルエンザに対する警戒がマスメディアなどで伝えられる。去年は鳥インフルエンザが心配され、今年はパンデミック(大流行)の恐れがあると早くも伝えられている。その内容は今にもインフルエンザでどの小学校も学級閉鎖になるなど恐怖を煽られるものが多い。福祉施設でも同じだ。福祉施設や病院でも利用者から職員までご丁寧にインフルエンザワクチンの接種を薦められる。俺もワクチンの接種を勧められた。
しかし、俺は毎年断っている。なぜか?あんなもの結論から言えば全くの無用だからだ。ワクチンなど打っても打たなくてもインフルエンザに感染するかどうかに影響は無いからだ。それだけならまだしもインフルエンザワクチンには恐ろしい危険を孕んでいる。前にも言ったことがあるが、俺は現代医学の反逆者でもある。どこの福祉施設や企業でもインフルエンザに関わることはあるだろう。そこで今回は季節柄ということもあり、インフルエンザについて語りたい。
大体毎年のように「今年はインフルエンザが大流行する危険性があります。皆さん予防接種しましょう」とメディアや病院で呼びかけているが、そこまで大々的に宣伝するほどの危険性は無い。今年などはインフルエンザでなんと94万人死亡者が出るかもしれないと伝えられている。馬鹿馬鹿しい。確かにインフルエンザがきっかけで死亡する人はいるだろう。老人施設などでも流行して、死亡者が出たところもある。そして、それをあたかもインフルエンザの危険性の根拠に主張する人は多い。しかし、老人施設では元々寿命などで終末期の人が多いのだ。当然だが普通の人に同じ事が言えるかといえば絶対に否だ。おそらくこの冬が終わることにはこの94万人という数字が正しいかどうか検証されることなく皆忘れているだろう。
誰が危機を煽るのか?テレビにインフルエンザについての危険性を語るのは厚生労働省を初めとする医療従事者たちだ。今年は94万人流行すると語るかと思えば、ある時はワクチンが作れる有性卵が少ないため十分なワクチン供給が出来ないと語る。彼らは自分たちの既得権のために社会不安を煽る。しかし、彼らがどんなことを言っても社会機能が麻痺するぐらいの流行は今まで無いのが現実だ。ここまで狼が来るぞ来るぞと社会を煽っておいて、実際来たのがチワワやマルチーズ程度だ。こんないい加減な連中の言うことなど誰も信用しなくなるのが世の常だがなぜか人々は医療従事者の言うことだけは盲目的に信じたがる。
医療従事者はむやみやたらに危機を煽った挙句に「それでもインフルエンザにはワクチンが有効だ」と頑なに主張する。彼ら自身もワクチンの有効性を本心で信じて止まないところがある。しかし、俺はワクチンが有効だと主張する意見を聞くとこんな意地の悪い質問をしたくなる。「それだけワクチンが有効なら、じゃなぜインフルエンザワクチンは94年から義務接種から任意接種に変更されたのですか?」
このメルマガの読者諸兄も子供の頃、学校でインフルエンザの予防接種を(無理矢理)打った事を覚えているだろう。しかし、現在インフルエンザ予防接種は義務ではないのだ。なぜ学童に強制的に接種したいたのが任意接種になったのか?接種後にショック死、インフルエンザ脳症などが頻発し、国や医療関係者を訴える裁判が頻発したからだ。92年には予防接種被害集団訴訟において東京高裁が国の行政責任を認める判決を下した。そのため94年に予防接種法が改正され、義務接種から任意接種に格下げになったのだ。
つまり予防接種はワクチンそのものがかなり危険なのだ。しかもそれだけ危険なのにその効果は殆どない。1979年に前橋市医師会は独自の判断で5年間予防接種を中止した。そしてその結果を接種した地域と比較して学童の感染率と欠席率を調査すると驚くべきことが解った。両者に殆ど差が無かったのだ。これでは接種する必要性すらないではないだろうか?
インフルエンザワクチンはそもそもその年に流行しそうな型をメーカーが予想して3つぐらい混合して作る。つまり予想が外れて、違う型が流行した場合は単なる空振り三振では済まない。ショック死やインフルエンザ脳症など凶悪な副作用を受けるリスクはそのままだ。もし予想が当たってもその免疫は数ヶ月しか続かない。ところが、一度自然感染するとその免疫は多少型が違っても数年続く。だからワクチンを接種する側と非接種側との感染率の差は4,5年単位で比較すると殆どなくなってしまうのだ。
結論を述べると現在の医療技術ではインフルエンザを完全に封じ込めることはできない。インフルエンザに対処するにはノロウィルスと同じように一度感染するしかないのが現実だ。にも関わらず医療従事者は相変わらず勝ち目のない戦いを続けている。インフルエンザで高熱が出ればジクロフェナクやメフェナム酸などの解熱剤を投与してライ症候群を招く、あるいはタミフルを投与して異常行動を誘う。インフルエンザそのものよりも医療従事者の行動の方が患者にダメージを与えている。インフルエンザには何もしないのが一番なのだ。
エル・ドマドール
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