[54]敬老の日
知恵と分別、そして寛容さが老人であるが故の英知と言われてきたが、そんなもの幻想に過ぎない。福祉業界で直面する老人たちの多くはそんなご立派な人々ではない。待たされると怒鳴りだす、理不尽な要求を断ると悪態をついて罵る。酷いときは職員が反撃 ...
[53]認知症シリーズ(7)徘徊
残念なことに施設は利用者から社会的役割を剥奪してしまう。やるべき仕事も無い。人の役に立つという実感も無い。周りは知らない人ばかり。そして何もさせてくれないから体力は有り余っている。徘徊は何も異常な行動ではない。文化性をもつ人間なら当然 ...
[52]認知症シリーズ(6)文化
つまり文化性が後退するときに人は認知症になりやすいと言えるのだ。認知症シリーズ(1)定義で認知症は器質的疾患による脳機能の低下と俺が主張したではないか?と反論があるかもしれない。しかし、器質的疾患と共に文化性の伴わない介護や援助をする ...
[51]ヒューマンスキル
PT(理学療法)、OT(作業療法)、ST(言語療法)あるいは生活リハビリなどリハビリは重要だと思う人が多いだろう。俺もリハビリは大事だと思う。だが、俺は常に身体や頭脳を鍛えるリハビリよりももっと大事な「リハビリ」があると以前から強調し ...
[50]薬物中毒者
薬物中毒者などと言うからには麻薬患者を話題にしたいのかと思われる読者も多いだろう。しかし、今回のテーマは自分はまさか薬物中毒者だとは露にも思っていない人が対象だ。普通の常識では薬物中毒者とは麻薬やシンナー、覚醒剤に溺れた犯罪者、社会不 ...