tax[055]直接税と間接税
直接税とか間接税というのは納める方法による分類の仕方です。
●直接税…税金を負担する人が、直接県に納める税金
●間接税…税金を負担する人が直接でなく、利用する店の経営者などの他人の手を経て納められる税金
【直接税】
県民税、事業税、不動産取得税、自動車税、鉱区税、狩猟者登録税、固定資産税、核燃料税(法定外普通税)、自動車取得税、入猟税、都市計画税、特別土地保有税、軽自動車税、国民健康保険税などがあります。
【間接税】
消費税、たばこ税、ゴルフ場利用税、特別地方消費税、軽油引取税、入湯税、などがあります。
直接税の占める割合が多い国はアメリカや日本がそうですが、日本は消費税を導入した為、間接税の占める割合が増えてきました。一方ヨーロッパ諸国では間接税を早くから導入し、税収を福祉関係に充てています。
直接税と言うのは、法人税や所得税など、所得に応じて税額が決まる性質があります。所得の多い人は基本的に直接税を多く収めることになります。所得に応じますから、重税感が強いのが特長です。
間接税については、所得の多い人が、必ずしもそれに応じて多くの税金を払うとは限りません。例えば消費税は所得の多い少ないに関係なく、商品を消費することで税金を負担しています。
間接税のいいところは、負担関係がよくわからない、つまりうやむやにできるという利点があります。うやむやといっても、商店が消費税を預かっていながらうやむやにして納税しないというのとは違いますので誤解なきよう。
ハナシのついでに、消費税の免税業者の場合は預かった消費税は免税業者の懐に入ります。これを益税といいます。これってちょっとおかしい。また大企業でも預かった消費税を納付するまでの期間は運用できます。これもよく考えるとおかしい。
2000.12.06