第10回 不倫とは(芳川カヲル:最終回)

2005年3月16日

突然ですが、これが最終号になります。色々あって書き続けるのが難しくなりました。でもいい加減に書くのは嫌だしと思って考えた結果です。今まで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。

最終回は不倫自体について書かせてください。一夫一婦制のもとでは、他の男性と付き合うのは不倫です。私自身は、不倫については肯定も否定もできません。自分の中ではOKでも、それを非常識とする方もいらっしゃるわけだし。だからコラムの中でも、私は不倫を勧めてきたつもりはないんです。

リスクを背負ったうえでそれでも好きであれば仕方ないという気持ちはありますし、現に私はそうだから付き合っているけれど。不倫の恋の最中の人が苦しんでいるなら、自分が辛くなる恋の仕方はしない方がいいよ、という気持ちで書いていました。それでも不倫がいいか悪いかは、自分の中で答えは出ていません。不倫関係で辛いという方のご相談をいただいたことがありますが、私が「こうした方がいいよ」と具体的にアドバイスするのは良くないかなと思ってお答えしませんでしたが、それは一人一人がそれぞれ答えを出さなきゃいけないからです。

一つだけアドバイスするとしたら、後悔しないようにね、ということだけです。たとえ別れても、いい思い出を作らせてもらったなと思えるようにして欲しいということだけです。

これを読んでくださっているみなさんは不倫の経験はあるでしょうか。あってもなくても恋って色々なかたちがあるってことはわかっていただけたかなと思います。ただ是か非かという事は、それぞれで出していただくしかないなという気持ちです。

私と彼は相変わらず仲が良く、楽しくおつきあいさせてもらっています。この先どうなるかはわからないけれど、今を一生懸命生きて、恋をしたい。今はそういう気持ちです。最後になりましたが、もう一度言わせてください。読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。どうかみなさんが素敵な人生を過ごせますように。。。。。

2005.03.16
◆芳川カヲル