車検も近いことだし、まだまだ使えるタイヤですが、安全面と静粛性の改善を考えて4本とも交換することにしました。使っていたタイヤはヨコハマタイヤのAVIDというタイヤでスポーツ走行と静粛性を兼ね備えたタイヤです。前輪として2万キロ、後輪として4万キロを走破したものです。
もともと余り静粛性の高くないクルマなので、今回のタイヤ交換にはとことん静粛性を求めました。
タイヤには扁平率というものがあり、オリジナルでは195/60R14という扁平率60%のタイヤを履いていますが、これを185/65R14にすればタイヤの厚みが増す分乗り心地静粛性が増します。しかし今回はノーマルのままという条件のもと扁平率は60%をキープすることにしました。もし乗り心地静粛性を求めるのなら直径が変わらないようにしたまま扁平率を高く(65~70%)したほうがよくなります。
タイヤのトレッド(踏面)には色々なデザインがあり、これには好みもありましょうが、基本的に溝が多く刻まれていて、一つ一つのブロックが小さいほうが静かなタイヤです。ワイルドで大きいブロックパターンはゴロゴロした感じになりますがグリップは良くなりスポーツ性は高まります。今回私は、スポーツタイヤではなく乗り心地と静粛性を重視したコンフォートタイプのタイヤにしました。
タイヤには指定の空気圧どおりの空気を充填しますが、ショップでは丁度窒素ガス充填キャンペーンを行なっており、静粛性に効果があるということなので話題の窒素ガスを充填してもらうことにしました。通常は4本で2000円ですが、キャンペーンということで4本1000円です。
窒素ガスは温度による変化が少ないため、走行中のタイヤ温度変化によるタイヤ空気圧の変動や、外気温による空気圧不足を解決します。F1などのモータースポーツには欠かせません。また安定性を求められる航空機タイヤにに使用されています。また、窒素は水分や酸素を含まないので、タイヤ内部の劣化が少ないとされます。防水タイプの双眼鏡の内部にも曇り防止のため使われているくらいです。
またロードノイズの低減にも効果があります。窒素ガスと空気とでは音の伝達速度が違うため、空気共振によるロードノイズの低減に繋がります。また窒素ガスはゴムへの拡散速度が空気の1/3なので長期間タイヤの内圧が安定します。 そのためタイヤの摩擦係数等が安定しているためロスが少なくなり燃費の向上へと繋がります。
窒素ガスはこの他にも、食品パックの充填材、東京モノレールなどの新交通機関のタイヤ、缶飲料の充填材、航空機、札幌地下鉄タイヤ、F1、等に使われています。
新しい山のあるタイヤ、コンフォートタイプ、そして窒素ガス充填の3点を押さえた今回のタイヤ交換は、静粛性は目を見張るほど向上しました。同じクルマとは思えないほどです。