tax[126]目的税

2013年5月28日

税金には「国税」と「地方税」があり、これらには「普通税」があることは前号で述べました。

税金にはもう1つ「目的税」というのがあります。

「普通税」は使い道を特定しないで徴収されるものをいいますが、この「目的税」は言葉の如く、使い道を決められて徴収される税金です。

国税の目的税は「地方道路税」、「電源開発促進税」があります。

地方税のうち道府県民税の目的税には「水利地益税」「自動車取得税」「軽油引取税」、「入猟税」などがあります。

地方税のうち市町村民税の目的税には、私たちのなじみの深い「国民健康保険税」、「都市計画税」、「入湯税」などがあります。

さて、目的税のうち「自動車取得税」と「地方道路税」は道路整備のための目的税となっていますが、自動車関係の税である「揮発油税」、「自動車重量税」、「自動車税」は本来普通税であり目的税ではありません。しかし、これらの多くは道路関連の特定財源として用途を限定されています。

道路の整備というのはとてつもなく金がかかります。目的税だけでは足りなくて、普通税まで財源としているのです。

しかし政府は更に新たな道路を作ろうとしています。道路公団は高速道路の料金を下げようとしませんし、年末や皇室が来るとなると意味もなくほじくり返してお化粧直しをする体質。こういうところから改善されなければなりません。構造改革が叫ばれて久しいですが、一体どうなってるんでしょうか?

2002.08.21