tax[159]確定申告忘れていませんか?

2013年5月28日

ご存知のように確定申告は3月の15日までです。面倒で確定申告をしていない人、忘れてしまった人は今からでも遅くはありません。税務署に行って確定申告をしましょう。

確定申告は去年一年間の払うべき税額を正しく計算して、その税金を納める国民的行事です。本来は国民全員だれもが行なわなければならないのですが、一箇所から給料をもらっている給与所得者に限り会社が代行してくれているのです。会社がやってくれるから無関心というのはいけませんね。本来は自分で計算するのが趣旨なのです。

ところで株の売買をやっている人。平成14年をもって上場株式等の譲渡についての源泉分離課税制度は廃止されたのはご承知だと思います。源泉分離課税のころは利益が生じた時点で税金が天引きされるので、確定申告の必要はありませんでした。

しかしこれが廃止されたことにより、平成15年中に上場株式等の売買により売買益(譲渡所得)が生じている場合は、原則、翌年2月16日から3月15日までの間にその税額について確定申告をしなければなりません。そして税額が確定している場合にはその税金を納付しなければなりません。つまり、自分でやらなければならないのです。

ただし証券会社に特定口座を設定し、源泉徴収ありとしたときは確定申告不要という制度ができましたので、この場合は利益が出ているならば何もしなくても大丈夫です。

しかし、この場合でも、株売買で損失を出しているときは【次年度以降3年間損失の繰越控除】を受けるため、その損失を受けたことを証明するため確定申告をする必要があります。これをしておけば次年度以降利益が出た場合、損失補てんが出来ます。もともと利益は出ていないので申告しても税金を支払うことはないので、損失が出た人は確定申告をすることをお薦めします。

ただし、損失を申告するということは、利益計算に賢い人だということで、今後の株取引を税務署が注目する、ということはありえることです。

2004.05.11