[104]電子申告(e-Tax)にチャレンジ-1-

2012年12月31日

私は2ヶ所から給与を得ているので、毎年確定申告を行なっています。一昨年くらいから国税庁のホームページでオンライン記入したものをプリンターで出力し、それを税務署に持参する方法をとっていました。以前から比べればこれもかなり楽です。
 
その頃から税務署では電子申告e-Taxを推奨していましたが、手続きが面倒なので全くその気になりませんでした。今回e-Taxにチャレンジしたのは、ほとんどこの「週刊節税美人」のネタであります。したがって皆さんがこれを読んでその気になってe-Taxにするかどうかははなはだ疑問です。しかし参考にはなると思います。
 
e-Taxは国レベルで推奨するには利用者のメリットが少なすぎるのです。たとえば同じ国レベルで推進しているETCなどは、爆発的に普及しました。その理由は享受メリットが大きいからです。朝夕の通勤時などはヘタすれば高速料金が半額です。これは経済的に利用しない手はありません。
 
一方でe-Tax。これは面倒な手続きをした上で、そのメリットは5,000円の控除のみ。しかもその控除は1回しか使えません。本気でe-Taxを推奨したいのであれば、控除を10,000円以上、そしてそれを毎回にすればe-Taxに乗り換える人も多くなるのではないでしょうか。
 
さて、そのe-Taxを利用するには、事前に色々用意しなければなりません。
 
e-Taxの大雑把な流れ
 
1.電子証明書(住基カード)
2.開始届出書提出
3.3種のソフトウェアのインストール
4.ログインして作業
 
《1.電子証明書を取得》
 
まず、本人確認のための電子証明書を事前に取得する必要があります。一般人の場合は、公的個人認証サービスを利用するのがお勧めです。これは市役所に行って住民基本台帳カードを作り、そのカードに証明書を内蔵させるのです。
 
手順は市区町村の窓口に行き住民基本台帳カード作ります。そして、電子証明書発行申請書とできあがった住民基本台帳カードを提出し、電子証明書の発行を受けます。電子証明書は原則3年間有効です。住基カードの有効期限は10年。

住基カードを作る場合ですが顔写真入と顔写真無しが選べます。顔写真入は身分証明書としても使えるので、それが必要な人は顔写真入を。私は必要ないので顔写真無しを選びました。
 
住基カードはその場で作ってくれますが、2種類のパスワード(住基カード自体の暗証番号と電子証明書用のパスワード)の入力などあり、やや面倒ですが、一日で出来るので何とか手に入れます。手続きが終わると、説明とともに電子証明書の写し、説明書、公的個人認証サービスクライアントソフトのCD-ROMがもらえます。カードの作成費用は500円、電子証明書500円で合計1000円だったと思います。
 
気をつけなければならないのは、使用する際にパスワードの入力を3回間違えると、その電子証明書は使えなくなるということです。失敗したら再度市役所の門をくぐることになります。パスワードは、メモしてよく見えるところに貼っておきましょう?
 
<続く>
e-Taxホームページ「電子証明書の取得」