tax[012]確定申告
所得税は、1月1日から12月31までを1年として課税の単位としています。この間に所得があった場合は、その翌年の2月16日から3月15日までに税務署で確定申告をし、所得税を納付しなければなりません。
ただし、給与所得者は確定申告に代わる手続きを会社でしてくれます。これが年末調整です。しかし、会社は自社の給与だけについてしかわかりません。他に不動産収入や別に給与をもらっている人は、その合計所得を出して正しい税額を自分で計算しなければなりません。副収入は20万円を超えたら確定申告する必要があります。この場合は年末調整が終わっていても、精算する必要があるので改めて確定申告します。
また、会社を途中でやめた場合も、税金の計算は止めないことを想定して計算しているので、ほとんどの場合確定申告で税金が還付されますので、要チェックです。サラリーマンでも確定申告をしなければならないときがあります。まず年収が2000万円を超えるとき。年収2000万円を超えますと税務署の直接管理になります。確定申告は税務署員などの第3者のチェックでその申告を受け入れるものですが、2000万円を超えますと直接管理されます。要するに税務官にマークされるわけです。
また、医療費控除や、雑損控除、寄付金控除もその計算が複雑なため年末調整ではなく確定申告することになっています。
なお、会社で年末調整をしたからといって確定申告しない人が散見するようですが、12月に年末調整をしてその翌年3月に確定申告しても一向に差し支えありません。年末調整後、年内に臨時収入があることだってありますから。最終的に正しい税金を納めるのが確定申告の大きな意味なのですから。