私の愛車「プリメーラ」もやっと車検から無事に帰ってきました。諸費用も含め総額約20万円。平成2年車なので今年で11年目。それなりにかかりました。しかし、20万円であと2年乗れると思ったら安いモンです。
さて、車検はニッサンプリンス(レッドステージ)で頼んだのですが、ここの営業所には目に毒なピカピカ新車が置いてあります。新しい3代目プリメーラとシーマ、そしてスカイラインが置いてありました。奇抜なプリメーラやシーマに比べ、地味で人気のないスカイラインですが、運転席に座った感じは一番しっくりきて落ち着きます。
この型のスカイラインは今月にはガラリとフルモデルチェンジ。そして長年搭載されていた直列6気筒エンジンが廃止となります。直列6気筒エンジンはニッサンのエンジンの歴史でもあるだけに、ちょっと残念な気もしますが、時代の要求でもあり、致しかたありません。
自動車用のエンジンには直列エンジン、水平対向エンジン、V型エンジンなどがあります。これはエンジンの種類をシリンダーの並び方で分けたもの。
直列エンジンは気筒(シリンダー)が一直線に並んでいるタイプのものです。構造が単純で適度なパワーがありトータルバランスに優れています。縦にシリンダーを並べるため、4気筒くらいならいいですが、これが8気筒ともなると4気筒の倍の長さになってしまいます。ということで直列エンジンは小さいエンジンに向きます。
直列エンジンが気筒を多くすると長くなってしまうデメリットを克服したのがV型エンジンです。直列の気筒を一つづつ互い違いにずらして同じ気筒数でありながら長さを抑えたタイプです。アメリカンV8エンジンなど、大きいエンジンに向きます。カムシャフトが2列になるため構造はやや複雑で、コストはかかります。
V型エンジンは、シリンダーを左右バンクに交互に振り分けて配置したタイプですが、このバンク角を水平にまで倒したのが水平対向エンジンです。スバルのレガシーやポルシェ、昔のワーゲン、フェラーリ512BBなどに搭載されているエンジンがこの水平対向エンジンです。
これは、クランクシャフトをはさんで左右に向かい合うようにシリンダーが配されたタイプのエンジンです。左右にシリンダーが張り出しますので、幅は広くなりますが平らなスタイルなので重心が低くなりスポーツカー向きです。またピストンの運動方向が対向なので、振動が少ないというメリットがあります。
ちなみに1気筒あたり一番効率のいい容量は500cc。つまり、2000ccのエンジンだったら、4気筒が一番効率がいい。そして4気筒ならばV型は無いので、直列4気筒エンジンが2000ccでは一番良いといえるわけです。
では6気筒で一番いいのは?となると、1気筒あたりのベスト500ccx6となり、3000ccのエンジンがベストということになります。また6気筒で3000ccとなるとかなり大きなエンジンとなるので、直列よりV型がコンパクトにまとまります。
というわけで、これから2000cc以上のクルマは、V型エンジンが主流となるといえるのです。