ガソリン燃料の枯渇問題が叫ばれて久しいですが、クルマの動力としてガソリンエンジンに代わる電気自動車が開発されたのは結構昔の話なのです。例えばスズキ自動車では1970年には軽自動車のボディにバッテリーとモーターを積んだ電気自動車を市販していました。
もっともこの頃の電気自動車はガソリン車と同じように走るとはいかず、充電の問題、走行距離の問題、重量の問題、そして最大の短所はコストの問題でした。それらの短所を克服すること約30年、時代はハイブリッド電気自動車へと突入したといえるでしょう。
ハイブリッド電気自動車といえばトヨタのプリウスが筆頭ですが、現在ではエスティマやクラウンなどにも登場し、ハイブリッド技術自体も進化し、今後の主流となる環境が整った感じがします。トヨタ以外の各社もハイブリッド電気自動車に乗り遅れないよう頑張ってるようです。
ハイブリッド方式とは色々な方式を組み合わせるという意味(複合)です。現在のところ自動車の場合は電気モーターとガソリンエンジンを複合するということが主流になっていますが、これは今後どういう組み合わせになるかはわかりません。例えば、人力と風力のハイブリッドカーなんてぇのも可能性としてはあるわけです。
さて現実的なところでは電気モーターとエンジンの動力の組み合わせが一般的。この方式は現在のところ3通りあります。シリーズ方式、パラレル方式、そしてトルクスプリット方式です。
◇シリーズ方式は、エンジンを発電用としてのみ使用し、モータでのみ走行する方式です。
◇パラレル方式は、エンジンとモータの効率の良い方を使用し、単独で足りない場合はお互いに補う方式です。
◇トルクスプリット方式は、シリーズ方式とパラレル方式の両方式を兼ね備え、両方の良いところを使い分ける方式です。トヨタのハイブリッドはこの方式です。
ハイブリッド方式の場合、最大の利点は、充電が要らないので走行距離を気にしなくていいというところ、そしてエンジンとモーターのいいところを使い分けて走るので燃費が良いという事です。
例えばトヨタプリウスはカローラと同じ1.5リッターエンジンですが、カローラの燃費13km/Lに対し、プリウスは27km/Lにも達しています。(従来の約2倍)
ハイブリッド方式に使うエンジンも従来のものとは違った設計です。従来のエンジンは走行に直結していますので、低速から高速まで広い範囲にわたって高性能が求められますが、ハイブリッド方式の場合は「効率の良い発電」に専念できます。そのためエンジンの効率の良い部分だけ取り出すことができるので結果燃費もよくなるわけです。
ハイブリッド方式用のエンジンは今後は天然ガス、アルコールなどの燃料にも対応しやすいといえます。いきなり電気オンリーの自動車はまだまだ問題山積みといえるので、とりあえずはハイブリッド方式の自動車が今後主流になることは間違いの無いところだと思います。