[319]婚約指輪と結納
「結納」は家と家が執り行う儀式なので「婚約」とは多少意味合いが異なります。婚約指輪というのはもともと西洋の習慣です。しかし現代ではそれほど厳密に言う人もなく「結納=婚約」として定着しています。したがって結納のときに婚約指輪を一緒に差し上げることもあります。
婚約指輪に使われる宝石は圧倒的にダイヤモンドです。ダイヤモンドは硬く美しく純粋無垢で永遠の輝きを約束します。婚約は結婚を約束するものなのでこういった理由から最もダイヤモンドが選ばれるのです。
もちろんダイヤモンドでなければならないということはなく、誕生石や二人の思い出の宝石でも構いません。しかし、結納として婚約指輪を遣う場合はダイヤモンドに限ります。家と家との儀式なので多少見栄もあるでしょう。しかしダイヤモンド以外の宝石を使った場合は「ケチった」とみなされる場合も少なくありません。二人だけの約束としてならば、どんな宝石でも構いませんが、結納の場合にはダイヤモンドを遣うようにしましょう。これがしきたりというものです。
婚約指輪の場合、特に決まりはありませんが「給料3ヶ月分」というのが一応の基準です。ただし若い二人のこと。無理せず自分のできる範囲で用意すればいいと思います。実際の相場は37万円前後とのこと(ゼクシィ調べ)。
結納品の品目に婚約指輪を加えるときは、全数を奇数にすることを忘れないで調整しましょう。どうしても品目を外せない場合は、結納品とは別の婚約記念品として結納品に添えて贈ります。目録には「結美和」「優美和」「結美輪」などの当て字を使います。
婚約指輪は結納のときに、お披露目をかねて新婦の指にはめるといいと思います。はめる指は左手の薬指、結婚指輪と同じです。結婚式のときは、婚約指輪は外すか、あるいは右手薬指にはめ代えて式に臨みます。結婚式後は婚約指輪、結婚指輪ともに重ねて左手薬指にはめるとよいでしょう。
【関連するコラム】
婚約の解消
ディスカッション
ピンバック & トラックバック一覧
[381]中国で輝き始めたダイヤモンド
最近、何かの記事で中国のダイヤモンド市場が日本を抜き、米国に次いで世界 2位に…
…