第70回 バッシング
こんにちわ、永礼盟です。ご購読ありがとうございます。
介護職と言うのは女性社会だと思います。こないだ、リーダーサポートの女性から言われた事で、その事を確信しました。「今日は、女性だけだから業務は全て終わっている。」遅番で出社した自分に申し送られた言葉でした。
今まで、我武者らに突っ走ってきた事が、この一言で終わってしまった気がします。そうです。女性の職場なんです。本音を言えば、男性の存在が鬱陶しいのかもしれません。「あいつは、トロいから駄目なんだよ。」男性職員の悪口を聞いて、聞いてないそぶりをしていた事はありました。しかし、こうも直接的に言われると案外スッキリするもんです。
女性だけだから、業務が回る。仕事が速い。融通が利く。一言で、職場の本音が理解出来ました。
リーダーは男性です。その体制に意義があったと思われ、リーダーが現場を離れた事でガッツリと足場を固められた気がします。
何が大事かと言えば、利用者の安全であり、ホームでの生活を楽しく過ごしてもらえれば良いので、女性社会だろうと、男性社会だろうと、その目的が果たされていれば良いのです。ただ、男性を軽蔑する目は、悲しかったです。
考えてみると、男性の活躍の場は少ないかな?掃除や、洗濯、厨房のヘルプ等、家事的な事は主婦の経験に叶わないですし、差別的な考え方なのかもしれませんが、女性の目線と男性の目線って違う気がするのです。女性だから気がつける事って、あると思うんです。
それは少ない経験で、間違えないと確信した事であり、尊敬出来ると思っていたのですが、その目線を持つ事を強要される事はとても辛くあります。
永礼バッシングではないですが、古くから居る自分を良く思わない職員も居ると思われ、「あれ?これってイジメかな?」って思う事もあります。何か間違えがあるたびに、「あんなことがあったんだけど、知ってます?」という質問を受けます。
自分がやった事なら謝るし、自分の考えを伝える事も出来ます。しかし、でっち上げや、考えの強要はとても辛いと感じます。絶対に有り得ない様な事実を突きつけられて、自分の立場を追いつめている。錯覚か、事実か、なんだか何を信じていいのか分からなくなりました。
気持ちは心の奥に隠し、淡々と業務をこなすスタイルが貫けなくなってきて、ちょっと考えてしまっています。
出来ないから、出来るように努力する。物事を分かるのではなく、出来る人になりたかった。RunからJogになった足を、入院する事でストップさせてしまいました。再び歩き出したのですが、永礼盟の介護職道は前途多難のようです。
人を変える事は出来ない。自分が変わらなくちゃ。
2004.08.10
永礼盟