[03]親
こんにちは、常陸院飛鳥です。最近はリストカットする回数が増えてしまい、保健室に「また切りました~」と行っていつものようにベットに案内され、すやすやと寝ていたら隣の部屋が騒がしい。「・・・ったく、うるせー・・・・。」と起きてしまった私は次の言葉で完全に目が覚めました。
「死ぬことはないと思うけど・・・・。」紛れも無くそれは、私が落ち込んでリストカットをした時、励ましてくれた教頭先生の声。何を話しているの・・・?私のこと?私がリスカをしたから親に報告するかどうか話し合ってるんですか?私の意見もなしで??言わないで絶対親に言わないで。なに言われるかわかってるんです。だからだから――。気がついたら私は教頭先生たちがいる部屋の前にいました。ドアを開ける寸前でした。なんで親に言うの?私が変だから?私がリスカしてるから親に言うの??
といっても、親は私がリスカをしているということは知っています。今していることは知らないですけどね。つまり、昔リスカをしていたことは知っているけど、現在やっていることは知らないんです。
親にリスカがバレたとき、父は「こんなに恵まれた環境にいるのになんでこんなことをするんだ?俺はこんなにいい子供に恵まれたのに。なんでお前はこんなことをするんだ?」と意味不明なことをずーっと語っていました。何を言っているの?どーしてあんたは原因を探ろうとしないの??あんたが原因なんだよ。わかってんの。いい環境なんて人で違うでしょ。私にとってこの環境は苦痛のなにものでもないんだよ。
父が部屋から出た後、私は泣きながらリスカしていました。何を思い、何を感じたのか、全く覚えていません。リスカしたことしか覚えていません。
親は好きではありません。どちらかというと、嫌いなほうですね。父も母もすきじゃないです。祖父と祖母は好きです。私が第一だから。なにがあっても、私のことを考えてくれる人たちです。親も考えてくれてるんだろうけど、表に出してくれないからその気持ちを知ることはできません。親と子って不器用ですね。
2005.10.15