[12]学校の先生(4)

2018年8月5日

?中学3年生の私?
中学3年生。私は相変わらずカッターを手放せずにいました。そして、私の運命を変える大きな出来事が起きたのです。
それは、イジメ。最初は部活内でした。理由は、私が「いい子ぶりっ子だから」だそうでした。別に私はいい子ぶりっ子をしているわけではありませんでした。部長として、先生に言われたことをこなし、真面目に部活動に取り組んでいただけでした。それが彼女らにとっては気に食わないことだったらしく、ムカついたようでした。
練習中、私が指示をしても無視。ボールをぶつけられ、大きな声で悪口を言われ、目の前で「あの人がなんで部長なんだろうねー」と言われました。私は練習中に泣くと後輩に心配をかけてしまうと思い、部活が終わったあとにトイレに駆け込み大泣きしていました。そして泣きながら、腕を切りました。ダラダラと流れる血が心地よく、落ち着けたのです。
それに重なったクラス内でのイジメ。原因は、当時いじめられていた人に私が話しかけたからでした。バカな奴らだと思いました。でも、情けないことに私は何も言えなかったのです。ただ我慢して、耐えて、休み時間にはトイレで泣いて腕を切っていました。いじめられていることは、母には言えませんでした。「恥ずかしい」という気持ちが私の中にあったのです。
そんなある日、私は急に胃痛に悩まされました。そして激しい嘔吐。夜も眠れないほどに胃が痛かったのです。母に「病院に行ってきなさい」と言われ、保険証とお金を渡されました。「一緒に来てほしい」こんなことは言えませんでした。
医師の診断結果は、「ストレス性胃炎」でした。「もう少しで胃潰瘍になってしまう」とも言われました。強い胃薬を処方され、身も心もボロボロな状態で帰宅しました。母に病名を告げると、「何かあったの?」ときかれました。私はこらえきれずに、母の目の前で泣き崩れ、すべてを話しました。すると母は、「ウン、わかった。先生に電話してみるよ」と優しく言ってくれました。母の優しい声が私の心に響き、とても嬉しかったことを、今でも鮮明に覚えています。
長くなったので続きは次号で・・・お楽しみに☆
燕 弥子

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