昔のクルマは暖房は効きますが、エアコンなんてしゃれたものは付いていません。オプションあるいは街の修理屋に行ってカークーラーなるものをあとから付けます。これがまた不細工でして、助手席のダッシュボード下に付けるもんだから、運転席側は冷えないし、操作ボタンは遠いしで、お世辞にも使い勝手が良いとは言えないシロモノ。しかし値段だけは立派でして当時クルマが100万円なのにクーラーは20万円もしました。
したがって、金の無いビンボードライバーはクーラーなしで真夏の炎天下を走るわけです。しかし、その分、昔のクルマは三角窓や、足元に風が吹きこむベンチレーターなどがあって、走ってる時は意外と快適だったのです。でも、雨に日は最悪ですね。窓を開ければ雨が吹きこんでくるし、閉めれば湿気地獄だし。
今のクルマはほとんどエアコン装備されていますから、炎天下でも梅雨どきのじめじめした気候でも快適にドライブできます。でもエアコンが本当に便利なのは夏ではなく冬なのです。
冬場は暖房のかけますが、人をたくさん乗せたときなどは「人いきれ」で窓がすぐ曇ってしまいます。この時フロントガラスをタオルなどで拭く人がいますが、これはなるべくならしないほうが良いです。フロントガラスは下手に拭くとぎらついて、夜のドライブが大変しにくくなります。きれいに磨き上げたフロントグラスの内側が曇った時は、暖房をいれたまま、エアコンをオンにします。エアコンの作用で除湿が行われあっという間に曇りが取れます。温度調節をしておけば寒くなることはありません。
front.jpg
後席のガラスが曇ったら、リアの熱線のスイッチをオンにします。これは車種によってはついていませんが、あれば便利な機能です。しかし、曇りを取るだけなら熱線よりエアコンを入れたほうが早いです。そう言う意味でもエアコンはオールラウンドに便利ですね。
rear.jpg
尚、熱線リアデフォッガーは曇りが取れたらバッテリーの負担を減らすためにスイッチをオフにしたほうが良いですが、別に忘れてもエンジンを切れば自動的に熱線もオフになるので、そのためにバッテリーがあがってしまうことはありません。
夏場のドライブでは運転者は運転という運動をしていますので暑く感じますが、助手席や後部座席は意外と寒くなります。薄いタオルケットを一枚用意しておくと便利かもしれません。
また、夏場の駐車用にフロントガラスにはめて使う蛇腹の反射板も、後部座席に使うと日よけになって便利です。後ろは全く見えなくなりますけどね。