ちょっと前にあったCMですが、ブリヂストンタイヤAQドーナツのコマーシャルでタイヤのトレッドが赤くなっていて「あー赤いタイヤなんだ」と思っていたものです。ところが実際には赤くはなく、効果をわかりやすくするためにコマーシャルでは赤くしたとのこと。なーんだと思っていましたが、ついにカラーのタイヤが発売されたようです。
その名は「BFGoodrich Scorcher T/A」。「タイヤが黒いと誰が決めた?」という強烈なキャッチコピーで黒タイヤ市場に殴り込みをかけてきました。
BFグッドリッチというのはもともとはアメリカのタイヤメーカーだと思いましたが1976年にミシュランタイヤの傘下に入ったようです。ミシュランといえばフランスのタイヤメーカーで、1970年頃のヨーロッパのクルマはほとんどこのミシュランタイヤを履いていました。日本のメーカーもこのミシュランタイヤを真似しようと躍起でしたが、製造の過程が秘密になっておりなかなか技術が盗めなかったようです。それくらい高性能だったのです。
今では、ミシュランはオカモトと提携しており日本で売られているミシュランタイヤはオカモト製です。ちなみにホテルレストランの格付けに「ミシュラン」とありますが、これはタイヤメーカーのミシュランからきています。
さて、タイヤは黒いもの、という長年の既成概念を打破した画期的なタイヤ「スコーチャーT/A」。今まではタイヤはカーボンを使ってゴムを強化していました。カーボンは炭素、つまり「スス」という素材に依存していたため「黒」色から脱却できませんでしたが、最近は転がり抵抗低減のため強化材として「シリカ」を使うようになりました。シリカは色々に着色できるため、今後はカラフルなタイヤが出てくる可能性があり、非常に楽しみです。
このタイヤは全体をカラーリングしているのではなく接地面の一部をカラーリブにしてあります。つまりギューンとステアリングを切るとカラーの部分が見えるというわけ。おしゃれですね。
昔、サイドウォールを白くしたホワイトリボンタイヤや、文字を白くしたホワイトレタータイヤが流行したことがありましたが、そういうおしゃれを選択できるようになったということは、歓迎すべきことです。
タイヤの種類としては、乗り心地より走行性を重視したスポーツタイヤの部類になります。また扁平タイヤなので、インチアップして使うようになると思います。乾いた路面、濡れた路面にかかわらず確実なグリップを実現する独自のシリカ強化コンパウンドを使用。スポーツタイヤでありながら耐摩耗性能の両立に成功しているとのこと。トレッドパターンは左右非対象でとてもにおしゃれです。ドレスアップが映えることでしょう。
しかし、一番心配なのは、このタイヤを履いているクルマを見たことが無いこと。カーショップに行っても売っているのをみたことが無いこと。売る気が無いのか、それとも高いのか?謎です。
サイズ(全サイズ:オープン価格)
18インチ
215/35 R18 84V
225/40 ZR18 88W
17インチ
205/40 R17 84V
215/40 R17 87V
245/45 R17 95H
245/50 R17 98H
255/50 R17 101H
245/55 R17 102H
255/55 R17 104H
16インチ
205/40 R16 83V
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