第2回-ケアプランについて
前回は、無事に申請手続きが終わり、いよいよサービスが受けられる段階まで順を追って見てみました。実際サービスを受けるために始めにやらなければならないのが、ケアプランの作成です。では、ケアプランって、一体何でしょう?
在宅での介護でも、施設での介護でも、それぞれどういったサービスをどのくらい利用するか、始めに計画を立てます。認定を受けた人は、それぞれの要介護度に応じた給付限度額(1ヵ月約6万円~約35万円)のサービスを受けることが出来ます。そこで、1ヵ月単位で、その給付限度額を参考に、どのサービスをどのくらい利用するかを、計画するのです。これをケアプランとします。
◇在宅サービス
ケアプランは、利用者の選択した介護事業所のケアマネージャー(介護支援専門員)が、利用者と家族の希望に考慮して作成してくれます。費用はかかりません。
在宅サービスでは、以下のサービスを組み合わせたケアプランを作成します。訪問介護 訪問入浴介護 訪問看護 訪問リハビリ 通所介護(ディサービス) 通所リハビリ(デイケア)短期入所生活介護 短期入所療養介護 福祉用具の借与・購入や住宅改修 居宅療養管理指導
◇施設サービス
入所希望の施設に申し込み、入所が決まれば、その施設のケアマネージャによってケアプランを立てます。施設でのサービスは、以下のとおりです。介護老人福祉施設 介護老人保健施設 介護療養型医療施設 痴呆対応型共同生活介護 特定施設入所者生活介護
最後に、要介護度について、詳しく述べていない事について。これは、基準がとても曖昧で、実のところ私にもよく分からないからですが、参考までに、実父の場合を紹介しておきたいと思います。父は認定を受けた当初、立ったり座ったりの行為が一人でできず、歩くのも母の助けが必要で、日常の生活(トイレ・風呂等)ほとんどの場面において手助けがいる状態でした。この時で要介護2の判定を受けました。
高齢化社会に向けて、数年前に比べると、介護のサービスや形も多様化して、高齢者を家族に持つ者にとって、心強い限りです。我が家は、今のところ特に定期的に利用しているサービスはありませんが、ベッドなど介護用品は、レンタルできるものも沢山あるので、ケアマネージャーの方と相談しながら、家族も父も日々の生活を快適に出来るように心がけています。事業所もかなり多くあるので、自分たちのニーズに合うところ、またスタッフの方との相性がよい所を探し、上手に利用できると良いと思います。
渡部紗也
2005.01.15