[03]せんせい。

2018年8月8日

中学に入学した時、担任になったK先生。25歳で、眼鏡かけてて、とっても優しい先生でした。生徒の話をよく聞いてくれて、関西弁の優しい当たりの口調で、授業も楽しくできるように工夫してくれる先生でした。先生は、たまに苦手な癖して頑張って絵を描いたけど、お世辞にも上手いとは言えない絵だったけど、でも無邪気な絵で、私は先生の絵が好きでした。

冗談言うのも上手で、先生も楽しそうにしてました。かけている眼鏡のことを、「これは僕の体の一部なんよ!だから取れへんよ!」なんて冗談を、あたかも本当のように振舞う、面白い人でしたv中二の春頃、学年に不良が出始めました。

クラスからも不良が出て、先生にも危害を加えるようになりました。K先生は、どうしていいかわからなくて、毎日悩んでた。笑顔でいたけど、目がとても哀しげでした。見ているこっちまで哀しくなっちゃうくらい。ほんとに。

生徒のことを真剣に考えてくれる人だから、必死になってどうしようか考えてた。それなのに私はどうして先生のこと助けてあげられなかったんだろうって、今更になってから凄くそう思う。

中二の夏、私がいじめにあった時、先生は自分から私に気づいてくれました。物投げられたり、髪引っ張られたり蹴飛ばされたり、そんなことされてる私の前に立ちふさがって、私を守ってくれました。その後、話し合いをしてくれて、先生は私を解放してくれました。嬉しくて嬉しくて、なんて御礼を言ったらいいか分からなくて。とにかくほんとにありがとう、先生。

私をいじめてたその子の話によれば、いじめたきっかけは何てくだらない理由だったか。視力の悪い私は、遠くにいる人の区別がつかないため、少々目を細めて見ないと見えません。

その子はたまたま、私がそうして見た掲示板の張り紙の所に立っていて、それが自分を睨んでいるんだと思い込んだそうです。たったそれだけかよオイ!!笑っちゃいます。だからずっと「ガン飛ばしやがって」とか言ってたのね、あなた。(当時「ガン飛ばす」の意味を知らなかった私もアレですが。)

長くなってしまうので、次回のマガジンにて続きを書かせていただきます。

2005.07.17

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