[50]同じ化粧品が肌に合うときと合わないときがある(3)

2009年6月20日

それまで使っていた化粧品が急に合わないときがある。前回はアレルギーについて軽く語るはずが、一回分まるまる費やしてしまいました。とほほ。
今回はアレルギー以外に、肌の変化などで化粧品があわなくなる例についてお話します。
3)季節の変わり目による体調の変化
季節によって肌はかなり変化しています。一般に知られているのは、夏は油っぽく、冬は乾燥しやすい、といた感じですが、たとえば秋と春では角質層の厚さや肌の硬さが変わります。
夏はどうしても日焼けをしてしまうので、その結果として角質の肥厚などが生じるのです。そのほかにも、春から初夏は毛穴が開きやすいとか、冬は毛細血管が収縮するので、新陳代謝が鈍くなるとか、様々な変化が生じています。
そこに、季節変化による体調の変化が加わります。例えば春先から初夏や初冬は昼と夜の寒暖の差が激しくて体調を崩しやすいものですが、こうしたときは、肌の状態も悪くなり、トラブルを生じやすくなっています。
また、体調の変化に加え、季節の変わり目には、体内のホルモンバランスも変化して、これが肌へ影響を与えています。
気温の変化が激しいときや、お天気がころころ変わるようなときは、新しい化粧品を試したり、ピーリングや激しいマッサージ、集中ケアの美容液といった過激なケアは絶対に避けるべきです。
体調が悪くて肌の状態が悪くなると、過激なスキンケアで治そうとする方がいらっしゃいますが、これはまったくの逆効果。変な有効成分によってアレルギーが成立したりすると、もう、さらに悪化の一途をたどってしまいます。
低刺激でシンプル処方の化粧水をマスクなどに浸してディープに保湿するなど、肌への負担が小さくて、保湿作用がメインのケアなら問題ないと思いますが、それ以外のケアはむしろ悪くさせると思って間違いないでしょう。
4)乾燥する季節に肌が乾燥した。
一見すると同じのようですが、少し違います。
肌が乾燥していると、肌のバリア機能が低下しますので、刺激物質などが入りやすくなります。これによって、それまでは肌に浸透しなかった刺激物質が入るようになり、トラブルを生じることがあります。
これは、冬に起こりやすい現象ですが、夏に汗をかくと肌のバリア機能は急激に低下しますし、冷房の乾燥は相当なものです。また、日焼けによって肌が乾燥しているときや、ピーリングなどによって皮膚が薄くなっているときも同様のことが起こります。
スキンケアを語るとき、保湿ケアは避けては通れませんが、本当に肌の乾燥というのは、いろいろなトラブルの原因になってしまうのです。
ああ、終わらなかった。次回に続きます・・・
トミナガ☆マコト