[48]同じ化粧品が肌に合うときと合わないときがある(1)

2009年6月1日

いきなり余談ですが、皮膚トラブルのことを「皮膚トラ」と省略していたのですが、これは特殊な省略なのでしょうか?以前、雑誌編集の方に驚かれたことがあり、それ以来、なるべく使わないようにしているのですが・・・。
と、のっけから脱線してしまいましたが、省略形を用いたくなるくらい、化粧品と皮膚トラブルは切っても切れません。それは、決して化粧品が悪いのではなく、人の身体は本当にデリケートにできていて、その結果が皮膚に出やすいということを示しているのだと思います。
製造側にいると、その化粧品に何が配合されていて、その配合物がどういうものかは大体把握していますが、ホントに何にも刺激物が入っていないのに、ぴりぴりして使えない、といわれることがあるかと思えば、皮膚が弱くて病院に通っているような人が、それ大丈夫?みたいなモノを平気で使われていたり。
化粧品は「相性」。もう、この一言に尽きるといえます。なので、自分の肌に合うかどうかは、これはもう使ってみるしかないといえるのです。ちょっと無責任な言い方ですが。
もっとも、肌に合っていたはずの化粧品が、ある日突然合わなくなることもあります。いろんな理由がありますが、ざっと以下のようなことが考えられます。
1)化粧品の内容物が変わった。
2)アレルギーの成立
3)季節の変わり目による体調の変化
4)乾燥する季節に肌が乾燥した。
5)変な化粧品を使って、肌が荒れていた
6)生理周期
1)の化粧品の内容物の変化は、意外なようですが、割と頻繁に行われています。これは、容器や箱で判断できる場合と、できない場合があり、難しいものです。
化粧品の内容物が変わる(処方の変更)場合は、今は全成分が箱に表示されているので、そこで判断することができます。また、通常は商品名の後に記号をつけて表示したりするので、そこで判断も可能です。
資生堂や花王などの大きなメーカーのトイレタリー品(シャンプーや石鹸など)では、販売名称の後ろのほうに「1Ab」みたいな記号が表記されていることがあります。処方が変わればここが変化します。なので、商品名も変わらないし、外観的には変化無いのに、処方が変わっている場合は、ここが変わっています。
処方の変更には様々なパターンがあります。配合成分を変えている場合が一番多いですが、たとえば同じ原料でも、より安いものに変更したり、防腐剤の量をほんの少し変更したりといった場合もあります。これらのケースでは、処方変更の影響が出ないことを前提としていますが、敏感な人では、こうした変更でも反応が出る場合があるようです。
これらの対策としては、容器や箱はなるべく捨てずに取っておいて、そのつどチェックするとという自己防衛が最も有効です。私は仕事柄、箱などはとりあえず取っておくのですが、この習慣を持っていただくと、より安全に使用できてよいかと思います。
ちょっと長くなってきたので、続きます。
トミナガ☆マコト