[16]肌が弱いのですが、オススメのスキンケアは?その3

2008年8月10日

前回前々回に引き続いての敏感肌問題(便宜的にこう呼びます)。今回は対策編のパート2です。だんだん大河になってきました・・・
さて、前回は敏感肌のなかでも「1)特定の成分や原因に過敏に反応する肌」について書いていたわけですが、ちょっと言い忘れたことがあるので簡単に補足。
アレルギーについてです。
アレルギーを生じやすい人というのは、残念ながら遺伝的特性があります。ご自身もしくは家族の中に、食物アレルギー、喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎などの方がいらっしゃる場合、アレルギーを生じやすいと疑ってみてもいいでしょう。
アレルギーを生じやすい物質というのは、香料や色素が可能性が高いとされていますが、例えばUVカットの紫外線吸収剤なども有名です。でも、他がダメなのに、香料・着色料がオールOKという人もいます。要はまちまちなのです。
私がオススメするとするならば、上記の「香料・着色料・紫外線吸収剤」が配合されておらず、かつ
・「アルコール(エタノール)」が入っていないこと
・植物エキスなど○○エキスがあまり多く入っていないこと
を確認するようにお伝えしています。
アルコールが入っていると成分の吸収が必要以上に良くなる場合があることと、日本人ではアルコールにアレルギーのある人が意外に多い(お酒をまったく飲めない人は、この傾向が高い)のです。
また、植物エキスなど○○エキスは通常はいろいろな成分の複合体です。例えば酵母エキスは数十種類のアミノ酸やミネラルの混合物ですが、実際に何がどれくらい入っているのかは明確にはわかりません。この不明確な部分がエキスのキモなのですが、アレルギーのリスクは高くなります。成分の数が増えるわけですから。
ただ、実際には何が反応するかは使ってみないとわかりません。
以前、ある大学の先生が、パラベンのアレルギーを検査したところ、接触皮膚炎の患者さんを数百人検査して、実際にアレルギーだった人は1?2人だったという話をされていました(パラベンは濃度依存的に刺激反応が出るので、高濃度での刺激は出ることがあるようです)。
私自身もパラベンのアレルギーの方には(本人が思い込んでいる場合以外では)、まだお会いしたことがありません。一方で、つい先日、はじめてビタミンEのアレルギーの方にお会いして、ホントにいるんだ?、とびっくりしたりもしました。
長くなってしまいましたが、そういうわけなんで、内容成分には注意しつつ、とりあえずお試しいただくというのがオススメの使い方です。(結局その程度・・)
さて、次に2)の乾燥性敏感肌について少し。
乾燥性敏感肌とは、肌のバリア機能が低下することで生じる敏感肌のことです。
肌は身体を保護する、いわゆる保護膜なわけですが、この皮膚の保護機能に最も重要なのが、最外層の角質層です。ここではNMF(主としてアミノ酸)と脂質(主としてセラミド)によって水分が保持され、これが皮膚の保護機能を担っています。
と書いたところで、長くなってしまったので、パート4へ続く・・・
トミナガ☆マコト
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