[42]乾燥しにくいお風呂の入り方その3

2009年4月5日

前回は、ポイント!とか言いながら、入浴剤について難点を挙げることになってしまったのですが、もちろん保湿の入浴剤には良い点もたくさんあります。
保湿入浴剤は、どちらかというと固形よりも液体タイプがオススメです。日本ではあまり売れていませんが、それは入浴剤の実感があまりない(保温効果など)ためだと思われますが、じつはこれこそが液体タイプの良いところなのです。
液状の保湿入浴剤は、お湯に溶かしておくと、肌からの保湿成分の流出を低下させることが出来るという報告があります。
液状の場合は、油分を多く含んでいる場合が多いのですが、これが肌を覆うので肌を守る、と考えられがちですが、実際には、そうではなく、肌とお湯の中で成分の交換が行われ、結果として流出してもまた戻る、といったバランスで、保湿成分が保たれると考えられています。
ただ、実際に使う人は、入浴後に膜感(ローションを塗ったような)を期待する傾向があり、実際にはそこまでの保湿感は無いので、がっかりしてしまうというのも、イマイチ売れない理由なのかもしれません。
ここまでお話しているのは、液体タイプで、お湯の中で乳化する、もしくは最初から乳化しているものをお湯に溶かすという入浴剤ですが、実は日本ではほとんど使われていませんが、もう一つバスオイルという形状のものも、入浴剤の剤形として存在します。
これは、文字通りオイルで、お湯に入れると、湯の上にぷかぷか浮きます。
乳化剤を含まないのと、少量しか使わないので、価格的には比較的安価なものが多いのですが、わざわざ買わなくても、家庭用のオリーブオイルなどでも十分に代用できます(肌との相性があるので、使う場合は気をつけてください。オリーブオイルは不飽和油が多いので、にきびの出来やすい人にはおすすめできません)。
オイルを浮かべたくらいで・・・とお思いかと思いますが、意外に乾燥を防ぐことが出来ます。身体の乾燥が気になる方は、ぜひ試してみていただきたいと思います。
さて長くなってしまいましたが、3つめのポイント。それは身体の洗い方、使う洗浄剤などなど、入浴時の習慣です。
顔は皆さん丁寧に洗っても、身体は意外に雑に洗っている方が多いものです。洗顔用の、洗い上がりがシットリする石鹸などを、身体につかってみてくださいというと、高いのにそんなことは出来ない!と言うかたが多くいらっしゃいます。
この意見には賛成なのですが、身体の乾燥が気になって、様々なボディクリームや、病院に行ったり、不快な思いを我慢するくらいだったら、多少高くても、良い石鹸などをボディに使用するのをオススメします。乾燥の原因のほとんどが洗っているときに問題があるので、これを改善しないと根本的な問題が、さっぱり解決しないことが多いのです。
また、洗い方にしても、本来皮脂分泌の少ない膝下などは、ごしごし洗う必要が無いので、さっとお湯で流す程度でも十分。タオルなどを使わず、手で洗うというのも一つの方法です。
ただ、いろいろ気をつけても、やっぱり乾燥する季節には肌は乾燥してしまいがち。とりあえず、安い乳液やクリームなどをこまめに塗っておくのが一番の対策なのかもしれません。
私もいくつか使ってみましたが、今年のジョンソン&ジョンソンのボディミルクなどは、なかなか秀逸な使い心地でしたよ!(匂いがイマイチ好みじゃなかったですが・・・)
トミナガ☆マコト
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