[30]眉の重要性とその効果!?

2008年11月26日

早いもので、このコラムもなんと30回目を迎えてしまいました。
振り返ってみたら、まあ、私がその専門だってこともあるのですが、コラムのほとんどがスキンケアだったということに気づいて、ちょっとショック。
まあ文章のみのコラムでメイクの話はしにくいというのもありますが、これは少々反省すべき・・・ということで、これからしばらくメイクのお話をしたいと思います。
さて、メイクの中で、もっとも重要なポイントはどこでしょう?
人それぞれではありますが、やはりアイメイク、それも眉の作り方が最も重要という点は、メイクアップアーティストの方、誰もが口をそろえて言うこと。
もちろん、肌のベース作りやチーク、シャドウやハイライトの使い方も非常に効果的ではありますが、やはり眉の印象は絶大です。
眉の描き方の基本原則は以下のとおりです。
1)まず、眉頭の端は、目頭の端と同じ位置。
2)ここから、ゆるくカーブを描きあがって行き、眉山が目尻から目の大きさの3分の1のあたりに来るようにして、そこからカーブを下げていきます。
3)眉の最後は、目じりと小鼻を直線で結んだ位置の延長線上で、細くぼかすように終わらせます。
4)眉頭が一番太く、眉山から後ろは細めに作りこむ。
以上が基本として習う眉の描きかたですが、皆さん、意識されていますか?
意外に、眉が長すぎたり、短すぎたりという印象があった場合、3)の鉄則が守られていない場合が多いようです。
眉で失敗しがちなことに「太さ」「カーブ」「色」があります。
このうち、「太さ」と「カーブ」については、流行と、顔の印象、演出したいキャラクターなどによってまちまちです。
太い眉は、意思のはっきりした、どちらかというとスポーティーで元気な女性をイメージさせます。この場合、眉山をはっきり取らず、少し短めに仕上げると、よりそのイメージが強くなります。ただ、メイクしない人のイメージも出てしまい、がさつな印象を与えることもあるので注意して。
細い眉は女性らしさや繊細さをイメージしますが、細すぎて、しかも強い色の眉は意地悪な印象も与えます。特に、眉の上がりカーブをきっちり取り、眉山をはっきりさせるとこの印象がさらに強くなります。映画やアニメのステレオタイプな悪女の眉ですね。
最近の眉の流行は、細すぎず太すぎず、ナチュラルに自毛を生かした状態で、眉山をはっきり取らず、長さは3)のオーソドックススタイルを守る、というやさしいイメージの眉です。色も、以前のようにがっしりしたものではなく、やや淡い色味が好まれているようです。
色で気をつけたいのは、髪や目の色、肌の色とのコントラスト。明るい色の髪に真っ黒な眉を見かけることがありますが、これは変。一方で、アイメイクをがっちりしているのに、薄い色の眉というのも、これまたアンバランスです。
たかが眉と思わず、たとえば色を少し変えるだけでも、ずいぶん印象が変わるモノです。本当は、プロの人に作ってもらってから、それを自分でできるように練習するというのが理想なのですけどね。最近は、眉テンプレートなども一般的ですし、いろいろ試して見られる事をお勧めします。
トミナガ☆マコト