[41]乾燥しにくいお風呂の入り方その2
というタイトルを掲げながら、ヨーロッパの人はお風呂に入らないんだよ、という話で終わってしまった前回。どうもすみません。心を入れ替えて、今回は有益情報です(たぶん・・・)
さて、乾燥しにくいお風呂の入り方として、重要なポイントは「温度」「入浴剤」「入浴時の習慣」と、前回申し上げました。
温度というのは、もちろんお湯の温度。理想的なお湯の温度は実は非常にぬるめで40度くらいか、人によっては38度くらいという人もいるほど。触ったときに、やや暖かい、くらいに感じるほどの温度が良いとされています。
温度が高いと肌が乾燥します。これは、肌の脂成分が溶け出すからで、最近は洗顔などの際にも、これらの指導が頻繁になされます。試しに、ちょっと熱めのお湯で顔を洗ってみると、この時期は特に、顕著に突っ張り、乾燥するのがわかります。
もっとも、日本人は昔から熱めのお湯が好きだといわれていて、特に江戸のお湯の温度は高いことが知られています。この傾向は年配の方に多いといわれていますが年配の方こそ、肌の皮脂分泌が低下しているので、なおのことぬるいお湯がおすすめなのです。
一説によると、お年寄りになると、皮膚の感覚が鈍くなり、熱いお湯に対しても、あまり熱さや痛みを感じなくなるのだとも言われています。ただ、お年寄りの肌の乾燥はかなり重度の場合が多いので、熱湯風呂はなるべくさけてあげていただきたいものです。
二つ目のポイントは入浴剤です。
以前はほとんど無かったのですが、ここ10年くらいで、いわゆる「保湿入浴剤」といわれるものが多くなってきました。原理としては、油分などの保湿成分をお湯に溶け込ませることで、肌の保湿成分(NMFなど)の流出を防ぐというもの。
固形タイプ、打錠タイプ(花王のバブの形態)、液体タイプ、乳液タイプ、と様々なタイプがありますが、一般には液体タイプで、お風呂に入れると乳化する形状のものが、油分の含有量が多く、保湿力に優れているといわれます。処方的にはクレンジングオイルとほとんど同じで、水に入れると乳化して、薄い乳液のような状態になるというもの。クレンジングオイルで、最後にすすいだときの状態を湯船に作り出しているわけです。
このタイプで割とがんばっていたのが、ラックススパモイストという製品だったのですが、残念ながら現在は廃盤のよう。また、これを最初から乳液形状にしているのが乳液タイプで、資生堂のフェルゼアあたりが、最初にこのタイプを出していたように思いますが、やはり売れ行きはもう一つのようです。
実際に湯船に溶ける油の量が少ないので、保湿感はさほど強くなく、お風呂で潤ったぞ!という実感に乏しいのがこの系の難点です。炭酸バスなどの保温感はまったくなく、入浴剤を入れた!という実感があまり感じられません。しかも、液体系は、原価が高いためか価格も高めで、ついけちけち使ってしまうが、けちけち使うとさらに効果がなくなるという難点があります。
しかし、入浴剤には、いろいろありますし、もちろん裏技もあるのです。
そのお話は次回で!
トミナガ☆マコト
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