[16]闘病生活(3)急性期入院
入院して、退屈な毎日を送っていました。最初の私の部屋は、療養病室。そこで、(多分)リウマチの人と一緒になりました。糖尿の人もいました。可哀想なくらい、ひどい人と一緒になりました。
そこで強迫神経症が悪化していきました。トイレにいったら何回も手を洗いました。
夢がありました。音楽教師の夢。でも、主治医から諦めてくれと言われ、仕方無かったのです。
その主治医は、当時精神科の部長でした。その先生の回診でそう言われました。
途中、私がリウマチの人の世話をしていると看護師が気付き、部屋を変えてくれました。
入院中は、若い主治医にお世話になりました。何も問題なければ診察はすぐ終わる先生ですが、こっちから話せば聞いてくれるやさしい先生でした。
病院内だけ外出はできましたが、剃刀を買ってきてリストカットをしてしまい、院内も外出禁止になりました。
しばらくして、土日だけ外泊許可がでました。平日は病院内で、退屈でした。土日が速く来ないか思っていました。でも、同じ病気と戦っている友達ができました。
その人らとしゃべったり遊んだりしているときが、唯一楽しかったのです。
リストカットを繰り返し、退院が遅くなりました。3ヶ月くらい入院して、症状が穏やかになり、退院しました。
その時、友達が見送ってくれてうれしかったです。退院前に、後で聞いたのですが、母は、私とどう接したらよいか、精神科の本を読みあさっていたそうです。
通院はまた、前の部長先生に戻りました。
トランペッターさっちん