恵びす振舞
訪問日:2005年6月25日
(2012年1月20日追記)
2011年3月11日の大震災により気仙沼ホテル「ゑびす振舞」は現在営業していません。
Googleマップで見ると津波の直撃を受けているようです。関係諸氏の無事をお祈りいたします。
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■気仙沼ホテル「えびす振舞」宮城県気仙沼は日本一のフカヒレ漁獲量を誇る町。元気を付けにフカヒレを食べに行ってきました。店は気仙沼では超有名店の「えびす振舞」。気仙沼ホテルに付属する炉端焼の店です。お目当てはもちろんフカヒレ、ホヤそしてモーカの星です。生まれて初めて食べるホヤ、モーカの星は如何に?夜がメインの店だが、昼食は予約で受け付けている。ふかひれ膳¥2,625を事前に予約しておいた。内容は「旬のお刺身3点盛」「活ホタテ焼」「自家製かにふわっと」「たっぷり!ふかひれ丼」「ほや・モーカのホシ2点盛」「香の物」「季節の汁碗」とのことだったが、「ほや・モーカのホシ2点盛」は「ほや・マンボウの刺身2点盛」に変更されていた。ここまで来て「モーカのホシ」を食べない手はないので別注文することに。
■旬の刺身3点盛「ボタン海老・マグロ・ホタテ貝」。美味しくいただきました。
■奥がホヤの刺身。食感は確かに桃の様。ポン酢を付けていただく。まずくはないが鮮度抜群の本場でさえちょっと癖がある。手前はマンボウの刺身。酢味噌でいただく。特にまずくはないがうまくもない。マンボウはフグの仲間だがもちろん食感はフグには敵わない。
■これが噂の「モーカの星」。コリコリしてまずくはない。レバーに似ているがレバーよりハツに似ている。これも酢味噌でいただく。しかしむしろ辛子醤油やわさび醤油のほうが合うと思う。
■これが名物のかにふわっと。身構えることなく食べられ、かつうまい。
■ホタテの貝焼。三陸はホタテが美味しいのでも有名。今回の料理ではこの貝焼が一番美味しかった。
■たっぷりフカヒレ丼。
「もうかの星(モーカのホシ・モーカの星)」とはもうか鮫(モーカ鮫、モウカサメ、ネズミザメ)の心臓です。見た目はレバーそっくりでグロテスクですが通にはこたえられないようです。新鮮さが売りのため、地元でしか味わえない貴重なものです。血だらけの心臓をさばいて血抜きをし、刺身のように切って酢味噌でいただきます。これも酢味噌の味に負けるので、レモン醤油か塩を振っていただくと味わいがあります。といっても臭みや癖はほとんどありません。レバーのように塩を振って焼くと美味しそうです。もうか鮫は全長3mもあるのに、心臓は握りこぶしより小さいです。気が小さい人を揶揄して「サメの心臓」という所以でもあります。マンボウの肉を万肉といいます。マンボウはフグの仲間で、南方で生育したのち黒潮に乗って三陸沖に現れます。マンボウは刺身で食べられますが、その刺身は淡白な味わいが特徴の白身魚です。歯ざわりはちょっと頼りなく、酢味噌で食べると酢味噌の味に負けて良く分かりませんので、やはり醤油が頂くのがいいと思います。全体的な印象としては郷土料理的な要素が強い気仙沼料理。話の種にぜひどうぞ。
■えびす振舞
・お昼営業 11:00~14:00(13:00入店まで可)
・夜の営業 17:00~23:00(22:00ラストオーダー)
・電話 昼間 0226ー22-3032(気仙沼ホテルにて)
夕方 0226ー23ー8155(営業中は店直通)
・場所 宮城県気仙沼市魚市場前3ー15(気仙沼ホテル隣)
・駐車 無料P30台まで(店の目の前です!)
2014年8月19日追記
現在は営業していません。