アイホップ

アイホップ

ちょっと毛色の変わったアメリカンファミリーレストラン「IHOP」。これはアイホップと読む。パンケーキを売りとしたアメリカ色を打ち出したレストランだ。看板などはアメリカの星条旗カラーで決めていたが、ちょっと時代を感じた。

と過去形なのはIHOPを日本で展開していた長崎屋が倒産という憂き目に会い、実際に運営していた子会社の(株)オアシスは解体。その後のIHOP店舗は(株)ゼンショクに売却。かつてアメリカンテイストを漂わせていた一角はすべて「でん」という焼肉屋に変貌しているはずだからである。

日本では壊滅してしまったIHOPだが、本家アメリカではもちろん健在。IHOPとはInternational House of Pancake の略。つまり根っからのパンケーキ屋さんだ。アメリカでは600店舗もあるらしい。メニューはもちろんパンケーキとワッフルがウリ。

3年前に近所のIHOPに行った時ことになるが、そのときチョコレートパンケーキを頼んでみた。値段は当時¥430。ドリンクがついて\630。ドリンクはもちろんお代り自由。当時はまだドリンクバーが流行っておらず、お代り自由が定番だった。頼んだドリンクはコーヒーだったがおいしかったと記憶している。

パンケーキやワッフルにつくシロップは3種類。ブルーベリーソースと蜂蜜、そしてメイプルシロップ。さすがにパンケーキ専門だけのことはあり、おいしかった。ワッフルの台自体がすでにおいしいのだ。チョコレートのアイスクリームもマッチしている。生クリームも台によくあっていた。他のメニューはわからないが、周りの客がすべてパンケーキを注文していたのが印象に残る。

当時としてもウェイトレスも投げやりな感じで全体的に寂れたムードのレストランだった。パンケーキとワッフルだけでは勝負にならないのか。なくなってしまってちょっと残念。いいものは持っていたのだが。

飲食店というのはもともと損益分岐点は低いのだが、勢いがないと必ずつぶれる。特に設備投資の大きいファミレスの場合はもっとその傾向が顕著だ。忙しくて当たり前。客が入ってて当たり前。そしてそれが店のスタイルとなって新たな客を呼ぶ。

IHOP訪問記

2003/04/20

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