だいぶ前になるがデニーズの社長を店に来いと呼びつけたことがあった。当時500店舗そこらだったから年に200店舗周るとして3年もあれば全部周れるはず。なのにまったく来る気配が無い。しかし前もって送った意見書には目を通してくれたらしく、社長の代理で来たのが、販売部の某部長。

その部長は現場でのたたき上げらしく飲食店のあるべき姿がよくわかってらっしゃった。ファミレスの行く末などいろいろ話をするうちに年次有給休暇(以下年休)の話になった。なぜバイトに年休を取らせないのか聞いたら、それをやったら会社がつぶれるとのこと。はっはっはーと笑っていたが、じつは笑い事ではない。

年休は労働者に与えられた貴重な権利。年休を使えば休みの日でも給料がもらえる。パートさんは処世に長けており抜け目が無いからしっかり年休を消化しているが問題なのはアルバイト。学業もそこそこでバイトに精を出しているのに年休があることを本人に教えない、使わせない、あるいはひた隠しにする。これはゆゆしき問題である。

年休は会社から告知する義務はないので本人が幾日あるかどうかは聞かないと教えてくれない。今すぐ自分に何日年休があるのか確認しよう。そして、有効に年休を使うのだ。会社は年休を請求されたら拒否できない。非常に強い権利なのだ。ただ時季を変更される時がある。これも取らせないということで無く、日を変更するだけだ。休む理由も問わない。もちろん遊びに使ってもかまわない。年休は宣言するだけで取れるとても強い権利なのである。

ちなみに、週5日で入ってるバイトの場合、全労働日の8割出勤が満たされていれば、6ヶ月後には10日の年休がもらえる。1日の労働時間は関係無い。これはもう有効利用するしかないでしょう!?

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2003/07/20

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