食事中はっとみると料理の中に何かある!?ぎょぎょぎょ?動いてるぞ!なんじゃこれ?ぎゃー、むしだー

誰しも経験があると思います。料理の中の異物混入。作る方も気をつけてはいるのですが、100%防ぐのは土台無理です。調理中に混入する場合のみならず、パックされたレトルト品の中にすでに入っている場合もあるし。なかなか難しいです。

混入しているものはさまざまです。サラダによくいるのは青虫。無農薬有機物を使うことが多く、春先の厨房は仕込み段階できゃーきゃー大変なことになっています。

中華系で多いのが金たわしの金属くず。これは酢豚がお好きなようで酢豚によく入ってたりします。金たわしはそんなわけで禁止しているファミレスもあります。焦げ付いた鍋を洗うのにスコッチブライトだけではチトつらい。

アサリの料理にはよくアサリと同じ大きさの小石が入ってたりします。よく似てるんで食べるまで気がつかない。スパゲッティボンゴレ小石はかなり歯が丈夫でないと食べられません。

その他、髪の毛、ネジ、ビニールパックの切れ端、ラップの取り残し、指から脱走したバンソウコウ・・・異物混入は数えだしたらきりがない。

でも私が知る限り一番の「傑作」は「縮れた毛」でしょう。髪の毛が入るというのはよくあることです。しかし、縮れた毛が入ってたとなると・・・お客様もびっくりされたでしょうが、私ら調理人はもっとびっくりです。どうして?なんでー?と、帰ってきた料理を見て、しばし呆然。

よく考えたら、原因がわかりました。縮れた毛は「陰毛」ではなく「腋毛」だったんですね。調理の際にはユニフォーム着用しますが、若いバイト生は下着を着けず、そのまま着る。だから脇が甘いんです。私は汗をかいてもいいように、半そでの下着は常用しています。というより、ユニフォームを汚さないで次の日も使うためには当たり前なんですが。後日、バイト生には厳重に注意しましたが、そしたらその後辞めてしまいました。

異物混入は作り直しますので、遠慮なく申し出てください。食欲がなくなってしまったならお代はいただきませんので。

2002/03/24

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