1999年9月30日、茨城県東海村のJCOでの臨界事故。オープンしたての東海村のデニーズでは事故直後の対応策として食材を全部破棄したと聞く。辛かったろうな。でもまお客も少なかったろうからいずれは破棄する事になっただろうけど。
デニーズは食材の安全性には慎重だ。食は命にかかわる事だから当然の配慮だ。お客の安全を考えたらおろそかにはできない。いつか、深夜勤務の時、従食では重いので休憩時間に食べようと思ってコンビニおにぎりを一個持ち込んだ事がある。休憩中に食べていたら店長に注意されて驚いた。デニーズでは弁当の持込みは禁止なんだそうである。理由は食中毒の防止策の一環で、従業員の弁当から食中毒がでたらまずいからと言うことだ。
これはそうかもしれないが実際はしんどい。いや私は良い。可哀想なのは社員だ。社員は時に12時間以上店にいることがある。こんなとき食事はメニューから選ばなければならないというのは拷問に近い。ただでさえ毎日の食事はデニーズメニューなのに。
この件は基本的人権にかかわる問題なので、保健所、労働基準監督署、デニーズ人事部にそれぞれ意見を聞いてみた。保健所のコメントはこうである。「食材を厨房に持ち込んではまずいけど、従業員が自分の弁当を休憩所で食べるのは問題ない」。要するに、野菜など買ってきてそれを厨房で調理して食べるのはいけないが、弁当を休憩所に持ち込んでも別にかまわない、という見識。
労働基準監督署。「法規上は全然問題ない。ただ会社のオーナーの方針ならそれに従うしかないだろう」との事。
人事部。「確かにそういうルールになっている。エンプロイミールを食べてはいただけないのですか?」
そうは言っとらん。安く食べられる従食はありがたい制度だ。けれど、それに束縛するのは酷というもの。たまには隣の「すき家」で牛丼でも食べたいじゃない、ねぇ?ちなみにデニーズでは隣のすき屋に行くことも出前を頼むこともご法度。その割にはご飯(白飯)を借りに行ったりするのだが。
※エンプロイミール=従業員食のこと(@デニーズ)
2001/11/04