クリスマスといえばケンタッキー。ケンタッキーといえばクリスマス、っつーくらい切り離す事ができないケンタッキーとクリスマス。しかし、ここで声を大にしていう。【12月24日はケンタッキーでチキンを買ってはいけない】
ここでいうケンタッキーとはもちろん「ケンタッキーフライドチキン(以下KFC)」のことである。KFCの店はクリスマスはメチャクチャ忙しい。普段日商20万円くらいの店でもこの日だけは特別で日商200万円くらい平気で売る。どこの店も普段の10倍は堅い。200万円も売るとなると仕込みも10倍大変である。23日ともなれば冷蔵庫はもちろん通路にも入りきらず、外まで生のチキンが山積みになる。
出社も特別だ。普段は朝9時にフライヤーの火を入れ、11時に販売可能になるが、クリスマスは午前2時からチキンを揚げ始める。揚がったチキンはその場で「バーレル」という容器に入れられる。クリスマスは圧倒的にこのバーレルが売れる。本当のオリジナルバーレル(今は無い)はじつに27ピース入るが、実際売れるのは10ピースのミニバーレル。しかしこの赤白のストライプの可愛いバーレルはクリスマスの雰囲気にピッタリだ。
さて、午前2時から揚げられたチキンは開店とともに予約分としてがんがん売りさばかれる。しかしこの日のチキンは保温もしていないのですでに冷たいし、2時間のホールディングタイムはとうに過ぎているのがあたりまえ。普段なら廃棄されるべきチキンがクリスマスには売られる。これはどうしようもない。本部も黙っているし、店も黙々と売りさばくのみ。ちなみに24日は予約で無いと買えない店もあるくらいだ。
当然のことながらクレームが殺到する。冷たい、ビスケットが入ってない、ポテトが入ってない、などなど。パッキングミスは毎度のことだが、クリスマスはクレームの電話がやたら多い。それに混じって予約の電話も鳴る。いちいち聞いてられない。めんどくさいので電話をはずしてロッカーにしまってしまう。クリスマスにケンタッキーに電話してもつながらないのはこういう訳なのだ。
結論:ケンタッキーのチキンをクリスマスに買うときはせめて23日か25日にしよう。25日のチキンはかなりまともである。24日のチキンは・・・推して知るべし。しかしやっぱり買ってしまうのは商品力のすごさか。
※ホールディングタイム=揚げたチキンはクレスコという熱蔵庫で保管されるがその保管時間は2時間と決まっている。その保管時間をホールディングタイムといい、ホールディングタイムを過ぎたチキンはきっちり廃棄される。
2001/12/23
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