飲食店で「例の虫」といえばあれだ。黒くてカサカサ動くヤツ。お目にかかりたくないときにばったり出会うヤツ。そうゴキブリだ。今は冬だからめったにお目にかからないかというとそうでもない。飲食店の厨房は24時間電気が入りっぱなしの機器は沢山ある。それらの多くは一年中ぬくぬくゴキブリの温床となっている。

例えば冷蔵庫は電源を落とせない。コンプレッサーを回すモーター付近は冬でも温かい。また冷蔵庫は結露防止のためドアのパッキン付近にはヒーターが入っている。温かいドアもゴキブリの巣になりやすい。ご飯を入れる電子ジャーも24時間通電しているし、本部との交信に使うコンピューターも24時間営業だ。まさに飲食店はゴキブリ天国。

では近代的な設備を誇るファミレスにゴキブリはいるのか?と心配になるが、これがじつにいる、と断言できる。もっとも家庭でよく見るゴキブリは黒くて大きいが飲食店のゴキブリは小さくて茶色い。この小さくて茶色いゴキブリは撃退はほとんど不可能。仲良く付き合うしかないのだ。

黒くて大きいゴキブリは飲食店にはほとんど棲みつかず、近所の家庭から飛来してくる場合が多い。といっても全く棲みつかないわけではなく、棲みつき難いというだけだ。だから黒いゴキブリを頻繁に見る飲食店はかなり管理状態が悪いといえる。

私が勤めていたデニーズではちゃんと定期的に業者が入っているせいもあって厨房にゴキブリはいなかった。しかし外のゴミ置き場にはファミリーが住んでいたようだ。サイゼリヤには客席の一部に住んでいた黒ゴキブリがいたが、まもなく引越ししていった。厨房にはいなかったが、やはりゴミ置き場にはよく見かけたものだ。

料理にゴキブリが入っていたらどうするか?小さい赤ちゃんゴキブリが侵入することはよくあること。こういう場合店の責任者に告げることはもちろん、酷なようだが保健所にも一報を入れよう。保健所は定期的に検査に来るがそれも決まってくるわけでもない。ところが通報があると、無視するわけにもいかないので必ず検査に来る。仮にも飲食店を自負するならば、ゴキブリが料理に混入するなどとんでもないこと。保健所にきつくお灸を据えてもらうのも今後のため良い薬となるのだ。

ちなみに、茨城県ではゴキブリどころかネズミ、イタチなども厨房を横切ったりすることもある。

2002/01/13

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