4月25日、六本木ヒルズがグランドオープンした。早速27日東京に用事があったのでついでに様子を見に行くことにした。

最初の予定では「汐留」界隈にしようと首都高速を下りたのだが、ほとんど工事中状態。お客はいるものの右往左往してどこにいたわからないという風情。調べたところ日テレ新社屋も4月30日オープンとのこと。カレッタ汐留はすでにオープン済みであるがみるべきものはまだ無いとの判断。すぐに六本木に向かった。

六本木についてみると汐留とは人出が全く違う。桁違いの大混雑。駐車場も大混雑だったが、路地に入ってショートカットし、すんなりパーキングタワーに入ることができた。六本木ヒルズについては詳細サイトがあるので、そちらをごらんいただきたい。

今日は六本木ヒルズの中でも、本格日本料理をリーズナブルな価格で提供して人気のある小山裕久氏の店を紹介したいと思う。小山氏は日本料理を世界に発信する「basara」店があるが、それとはちょっと違った新しいタイプの家庭料理店が「家常菜basara食堂」。コンセプトは“気持ちのよい食堂”とのこと。

場所は六本木ヒルズの中でもリーズナブルな店が集まるウェストウォークの5階に位置する。当日はかなり並んだが、オープンから落ち着けばそれほどならばずに入店できると思う。

ちなみに六本木ヒルズはとても広く、エリアも分散しているので下調べは必須。何も考えずにぶらぶらするところではない。駐車料金も日祭日の場合15分200円ととても高いので目的意識をもって来訪されたし。

さて、メニューはいろいろなおかずがあって日本酒にあいそうだが、あまり時間も無いので「おまかせご飯¥3,500」にすることにした。夕飯どきのセットメニューである。ちなみにメニューには平日のランチもあったがこちらは1700円。平日に来店したら試すといいだろう。

「おまかせ夕食」

若布とジュレ
たけのこと豚肉の煮物
魚の揚げ物
そば米汁
ご飯と漬物と赤だし
7種のデザートプレート

バサラ食堂

7種のデザートプレート

とにかく昨今流行の薄味である。素材を生かし、ヘルシーであることには間違いないが一昔前なら物足りないと感じるほど味が薄い。しかし、赤出汁や米汁などはしっかりと味がついているので、これは意図的なものであると感じた。この味付けは新しいトレンドである。

しかし、この六本木ヒルズで感じたことは、いつもなら目に入るであろうマクドナルドやケンタッキー、その他定番のファーストフードが全く無いことだ。底辺といえるものであるのは、それでもスターバックスや高級カフェ。

コンセプトによればその道のオンリーワンをテナントで入れたとのこと。だとすればここに無いファーストフードはそのあり方を今一度考える必要があると思う。なぜならオンリーワンはこれから求められる姿だからである。どこにもあるようなファーストフード、ファミレスは六本木にはいらないと宣言されてしまったのである。

家常菜basara食堂訪問記
小山裕久オフィシャルサイト

2003/05/04

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