ファミレスチェーン「ココス」のビュッフェタイプのレストランが「ラポール」である。しかしビュッフェとは懐かしい響きだ。昔、長距離列車には日本食堂提供のビュッフェが付いていた。軽食を提供するのがビュッフェ。きちんと食事を提供するのが食堂車。列車に乗ると食堂車が子供心に嬉しくてしょうがなかったのを思い出す。
さてラポールが展開するのはビュッフェスタイルレストラン。従業員はバッフェと発音していた。アメリカではブフェと言うと思う。ビュッフェスタイルとはいわゆる食べ放題である。不景気になると食べ放題が流行るらしい。これはアメリカでも定説。日本でも老舗すかいらーくグループが「カーニバルグルメ」をいち早く展開し人気を集めている。
ラポールはダイニングキッチンバーと称し夕飯時は120分制限で食べ放題を提供している(ランチタイムは未確認)。ただしメインディッシュは一品をメニューから選ばなくてはならず、それ以外が食べ放題となる。この一品を選ぶというのがじつはウザイ。
チョイスメニューは肉(ハンバーグ等)魚(スズキのグリル等)卵(オムライス数種)の数種類を用意している。これは作りたて料理でお値打ち感を出そうとしているのだろう。また、全て作り置きのビュッフェメニューではクオリティに自信が無いのか。とにかくオムライス+その他食べ放題というのはあまり嬉しくない気がした。食べ放題メニューはサラダ、前菜、スープ、料理、デザート、飲み物などそつなくまとまっている。決して不味くは無いがとびきり美味しくも無い。
世のビュッフェは2,000円でも5,000円でも流行っているところは流行っている。高くても美味しくまたお値打ちだからだ。ラポールはというと1,480円と1,680円の二本立て。しかもオムライスでお腹一杯になってしまう。
もともとここのラポールは最初はココスだったが、まもなくベーカリーレストランラポールとしてリニューアル。ちょうどベーカリーレストラン「サンマルク」が台頭し始めた頃だ。しかしうまくいかず、このたびのビュッフェスタイルのレストランに衣替え。ちなみにお客は私たちとあと2組だけ。平日とはいえディナータイムに寂しい限りである。
ココスの前身はカスミグループだがカスミは物まね日和見主義の社風である。ファミレスしかりコンビニしかり。この厳しいご時世に物まねではやっていかれまい。「カスミ」から「すき家」に移籍したことだし、カスミ直伝の物まね体質をそろそろ脱皮してはいかがなものか。従業員も心なしか不安げであった。「このままで大丈夫なのかな~」
2002/01/20
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