デニーズの店長は若い。25歳で副店長。30歳で店長もざら。これがサイゼリヤになるとなんと26歳で店長。ほとんどガキである。

店長ともなればいろいろなマネジメント力を要求されるがこの中には若いがゆえに苦労する場合もあるようだ。特に人間関係。これが一番頭を悩ませるところ。なにせレストランというのは人手商売だから従業員がたくさんいる。そして人間関係で一番難しいのが女性同士のしがらみ。ビジネスと割り切ってもどうしても好き嫌いあるいはわがままが出てしまうのが女性の職場。特にランチタイムをカバーする昼の人事はパートの女性に頼る場合が多いので難問続出。店長の腕の見せ所と言えよう。

働く女性の不満と言えば、店長のえこひいきか。店長や副店長が若い娘に対してちょっとでも優しくしようものなら、年増のオバサンMD(ミスデニーズ)は目が引きつる。そして引きつったまま接客に突入する。おかげでお客様はオバサンMDに恐れおののきながらソツの無い注文をしなければならない。難しい注文はご法度となるのである。なにせ注文取りのオバサンMDはおっかないんだから。

昼のパートさんは息が長い。新規開店時から撤退閉店時まで勤め上げるツワモノもいる。けれどもその分慣れすぎているのか、いつも「する仕事はする」が「しない仕事は絶対にしない」。で、それをやるように言われても、できないとふんぞり返る。即ち順応性が無い。夜のバイト生は、逆に順応性はあるが長続きしない。気まぐれである。かくして店長はシフト表とにらめっこと相成る。

夜のバイト生が昼のシフトに臨時で入るとまずうまくいかないのが常である。ひどいときにはイビリにあう。こういうときは店長がうまく取り持たないといけないのだが、下手するとそれがえこひいきととられる。オバサンMDは貴重な人材であるが弊害も多いのが事実。このあたりをうまく仕切れるのが店長に求められる一番の資質であろう。

さて某店の店長と若い大学生バイトのMDが恋に落ちた。そのMDは明るく仕事ができ、みんなの人気者であったが、昼のシフトに入ったとたん理由も無く槍玉にあがった。仲裁に入った店長はえこひいきだと逆に火に油を注ぐ始末となり、結局やめざるを得なくなってしまったことがあった。たぶん今は社会人となって元気してるでしょう。しかし、恋人であるMDを守れなかった店長はちょっと情けない。でも、結果からすれば同じ職場じゃないほうがよかったかも。

2002/04/14

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