伊太利亜台所カリーナ VS イタリー亭DEN

日本では今イタリアンレストランが元気がいい。イタリア料理はもともと魚介類を多く使い日本人の食味に合うことと、オリーブオイルのもつヘルシーさが受けているようだ。確かにフランス料理や中華料理に比べると食べ疲れがないといえる。ただヘルシーかどうかは全般的に判断しなければならない。中国料理やフランス料理がヘルシーでないとは一概にいえない。
さて、今回連日でイタリアンレストランを訪れる機会があったので、その両店を比較したいと思う。一つはつくば市の「伊太利亜台所カリーナ」。もう一つは水戸市の「イタリー亭DEN」。同じイタリアンなのにこうも違うのかという驚きが伝われば幸い。

最初は、普通の家を改造しておしゃれな店舗に仕上げた「カリーナ」。ここはメニューの一つ一つに工夫が凝らしてあり、まさに店主の顔が見える商品作りをしている。例えばメイン料理ではないパンとご飯。特にパンは秀逸。焼たてであることはもちろん、2種類のパンは味も焼きあがりも最高であった。付属にバターはレストランの常であるが、ここは上質のオリーブオイルがついてくる。パンにオリーブオイルはイタリアンでは当たり前なのだ。

単品アラカルトは大体1,000円前後。パスタ、ピザ、リゾットなどお手軽に楽しめる設定になっている。しかし、ここでのお薦めはコース料理。わずか2,000円強でサラダバーに前菜、メイン料理、デザート、飲み物がついてくる。お値打ち感抜群の設定になっている。ここは一軒家を改造した店だから大きくはないが、ひっきりなしに来店があり、地元の隠れた名店になっている。

このカリーナと比較されるかわいそうな店は水戸市駅前のビル(丸井)の飲食店街に入っている「イタリー亭DEN」。地元では有名店なのであるが、出てくる料理は褒められたものではなかった。なにより店主のこだわりが見えてこない。

まず、このレストランのどこがイタリアンなのかと思わせる食材の選定に疑問が湧く。セットメニューについてくるスープは明らかにスーパーでも買えるコンソメ味だし、何でサラダに市販のよくある味付けした山菜が乗っているのか理解に苦しむ。ご飯とパンのチョイスでパンを選んだが、明らかにコンビニで売っているヤマザキのかちかちのフランスパン、そして銀紙に包まれたバターが出てきた。これは給食か?

おりしもランチタイムで、1,000円のセットメニューで多くは望めないことはわかっているが、飲食街に来て「今日はイタリアンにしようか」という切ない思いのサラリーマンOLの期待を見事に裏切ってくれた店である。量は少なくてもいいから、最小限のこだわりイタリアンを見せて欲しいものだ。

従業員の態度も気になる。オーダーを取りに来た従業員は何を言っているのかわからず何回も問いただした。店内中央にあるウォータースペースでの扱いが乱暴でやかましい。とにかくイタリアンレストランのおしゃれな雰囲気は何一つないのだ。

ちなみにこの飲食街は一角が空家になっていた。衰退する飲食街ではなりふり構わずいくところまでいかなければならないということか。なんとも悲哀である。

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2002/06/23

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