狂牛病騒ぎもなんのその。喉元過ぎればなんとやらの国民性もあると思うがここんとこ焼肉屋やステーキ屋が結構がんばっている。そのなかで特にがんばっているのが肉屋系の地元レストラン。決してファミレスチェーン系ではない。

どこの地元にも地域一番という肉屋が一軒はあったりする。なんかこだわりを持った肉屋だ。値段はかなり高い。普段はスーパーのパック肉で間に合わせても、しかし、来客があった時などは外せない肉屋。

水戸にそんなこだわりを持った肉屋が経営しているレストランバーがある。それが「レストランイイジマ」だ。

しゃれた建物や駐車場からのアプローチにもこだわった作り。中は応接間のような落ち着いた作りになっていて、ファミレスのようなあでやかさは無い。平日なのに夕飯時はすでに客で一杯だ。ファミリー客もいれば会社がえりのグループもいる。怪しげな金持ちカップルもいる。雑多な人たちがイイジマの提供する料理に満足げだ。

ここのウリはなんといっても常陸牛。つまり牛肉を食うレストランだ。しかし肉嫌いの人も大丈夫。魚料理も非常に充実していて、肉以外は食べるものがなく寂しい思いをするということも無い。この充実に仕方は、多分スタッフに肉嫌いがいるのじゃないかと思うくらいだ。肉嫌いの人は肉系のレストランでは食べるものが無く苦労する。そんなところにも配慮したメニューはありがたい。

ここのオススメはもちろんコース料理。コースには二つの系統があり、一つはステーキを主体とした肉コース。そして肉料理と魚料理が出てくるフルコースだ。それぞれ3千円クラス、5千円クラス、7千円クラスがチョイスできる。

今回は初めてのチャレンジなので、和牛のステーキ3,500円のコースを注文。温かいスープか冷製スープ、フィレ120gかサーロイン180g、パンかライス、を選ぶ。その他に前菜の自家製のソーセージ、デザート、コーヒーor紅茶がつく。

味はとても良い。しかし気になるのが、5千円、7千円のコースもほとんど同じ組み合わせだということ。ということは肉の質のみの違いでこれだけの差があるということ。

更に気になるのは、ステーキには和牛と常陸牛があり、常陸牛のほうが値段が高いということ。私が食べたのは一番グレードが低いのだ。最高級グレードの常陸牛の味は?推して知るべし。

ただ、コースの食材について文句が無いわけではない。肉屋が母体だけに肉料理については言うことは無い。しかし、付け合せ食材が余りにも平凡。パンも極普通のロールパンだった。

いまどきのこだわりレストランはこんなレベルではない。パンにこだわり、バターにこだわり食器にもこだわるなど非常にレベルが高いことを認識していただきたい。

レストランイイジマの訪問記はこちら

2002/07/07

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