[03]お薬と病院(2)

2018年8月7日

長くなって申し訳ありません。
前回の続きをお話させてください。
前回ODやリストカットなどの行為が『こんなことはなんの解決にもならない』とわかっておらず、誰も教えてくれなかったと話していましたが、後で自分で読み返していて違ったなと思いました。
教えてくれる人はいたのです。しかし倉山が理解しようとしなかっただけでした。今回は入院話をメインに。
4回目のOD(最後のODです)。処置をしてくれた病院は「こちらでは心のケアはできない」と普段通院している精神科へ入院させるよう両親達が勧められそちらへ転院しました。
が、なんとなんと閉鎖病棟でした。倉山が意識が戻ったのは2日ほど経ってからで、目が覚めたときの自分の状況にはさすがに驚きました。体中管だらけ!当時、南条あや様の本と日記を愛読していた自分にとっては最初1日目だけは閉鎖病棟ライフを満喫(?)していましたが、倉山の入院した病棟は入院歴も長く年配の方の多いところでした。当然お友達なんて出来ませんでした(笑)期待していたようなこと(?)はなく。
病棟内での人間関係にもなかなかなれずも生活には慣れ、このままずーっと入院したいなんて思った頃、面会に来た父から母からの手紙と果物のゼリーを頂きました。
手紙の内容は他愛もないものでした。けれど、
『気付いてあげることができなくてごめんなさい。はやく帰っておいで』
と、直接書いてあるわけではないのに、自然と何かが伝わるものでした。
確かに気付いて欲しかったです。でも謝るのは母ではなく自分のほうだ、なんてことをしてきたんだ自分は。
もう出なくなっていたはずの涙がこぼれました。
大好きな果物のゼリーもなんだかしょっぱくて。
それから家族が面会に来るたびに泣きそうになったり、家族が帰るとすごく寂しくて夜中病室のベッドでぐすぐすと泣いてしまう日々が続きました。
今でもこの時の手紙は大切に保管しています。
今でもやっぱりODしてしまいそうになるのですが、これ(手紙)に助けられています。
とても大変なことでしたが、これでお互いの気持ちが分かり合えたのだと思います。
これからもこのまま、いえ、今度は倉山が両親を支えてあげられればと思います。
倉山栞

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