[19]シワ対策の化粧品について知りたい その1
つい先ごろまでは、いかに肌に負担をかけないか、ということをテーマに長々と書いていたわけですが、ころり一転。今回は、多少の負担はかけてもいいから綺麗になりたいと願う方のための化粧品についてです。
ずばりシワ対策。
今のところ厚生労働省の指導および薬事法、景品表示法(公正取引委員会)の指導によると、シワ・たるみに対しての効能は一切うたえないことになっています。
メイク効果によって「目立たなくする」効能はOKなのですが、シワそのものを「改善する」という効果は表示することができません。
しかし、世の中にはシワを改善して、いつまでも若々しい肌でいたいと願う人が多いわけで、それに対応した化粧品によるアプローチもさまざまです。
シワと一言で言いますが、原因と状態によって、大雑把に4種類くらいに分けられるようです。段階的ともいえるのですが。
●ちりめんジワ:いわゆる皮膚の表面がくしゃくしゃっとした状態です。主として肌の乾燥によるもので、皮溝の乱れなどが生じています。肌が薄い人に多いのですが、急激な日焼けをした後や、乾燥肌を長い間放置した人にも良く見られます。
●小ジワ:ちりめんジワの発展形と見る人もいます。表皮にできるしわで、皮溝の流れが一方方向になっていて、それがしわになって見えるものです。これも、主として乾燥が原因で生じるとされています。
この2つのシワに関しては、乾燥というキーワードが重要です。肌は、加齢によっても乾燥が進み、シワが生じやすくなるものですが、どちらかというと肌質によるものか、過度な洗浄や日焼けなどの自己責任によるものも無視できないもの。
正しい洗顔、スキンケアによって防ぐことができるのが、ちりめんジワと小じわといえるのではないかと思います。
肌の表面につやがない、ハリが無い。笑うと、細かいシワが一面に出る。触った感じがかさかさしている、などが乾燥によるシワの兆候です。
手っ取り早い対処法としては、コットンかティッシュペーパーにたっぷりと化粧水を含ませ、パッティングすること。一箇所当たり100回位すると、肌がモチモチと急に感触が変わるのがわかります。
この状態で、さらにコットンに化粧水をたっぷり含ませてから肌に乗せ、コットンパックをするという方法も有効。可能なら、ラップをするなどしても効果がアップします。時間的には5分から10分程度。
肌が十分に水分を含んで、「膨らんだ」感じになったら、少し重い感触のクリームを塗って、蓋をする感じに。翌朝の肌が変わっているのがわかると思います。部屋が乾燥している人なら、加湿器をつけるのもお勧めです。
ただ、これらはあくまで緊急の対処方法。実際には乾燥の原因を取り除くことが重要です。洗顔料を見直すことが重要ですが、化粧水などにアルコールや、AHA(グリコール酸等、ピーリングを促す成分)などが入っていると、肌の乾燥が進行する可能性があり要注意。また、過度なマッサージや肌をこする行為も乾燥を招きます。
コットンパッティングは、即効性があり、ここ一番というときのメイクの前などに非常に有効ですが、一方で刺激を懸念する声もあります。私も、毎日やる類のケアではないなと思います。なんといっても肌をたたいているわけですから。(そうやって肌を鍛えるんだ!という武士道系の美容家もいらっしゃいますが・・・)
というところで、話が脱線する前に、次回はより深いしわについてお話します。
トミナガ☆マコト