[32]メイクベースの使い方・作り方

2008年12月9日

先日、バラエティショップの美容部員の方とお話しする機会があり、最近のお客様は、何を求めていらっしゃるのでしょう?みたいな話をしたところ、冬になり、メイクベースについて相談されることが多くなったというお話でした。
いわく、夏と同じ下地だと乾燥して粉を吹いたようになってしまうのだけど、冬用のしっかりした下地だと、部分的に油浮きしたり、重すぎて肌にトラブルが出ることがあるとのこと。
化粧下地はそんなに種類が多いわけではなく、一般的には一つのブランドに対して2~3種類用意してある程度です。なので、肌質や乾燥具合にあわせてチョイスというのは難しいよう。
基本的には、メイクベースは保湿力などの微妙なコントロールというよりは、上に乗せるパウダーの定着を最も重要視しているので、保湿力などは、その下のスキンケアでコントロールするのが良いかと。また、専用のメイクベースを使わずに、クリームや美容液を下地代わりにする人も多いのですが、最近の美容液やクリーム、保湿ジェルなどには下地をかねているものも多いので、これはこれで問題ないと思います。
ただ、実際の定着具合というと、これはやはり専用の下地に軍配が上がります。
長時間のメイクの場合、ジェル系の下地は持ちが良いよう。ただ、極度に乾燥した場所では、湿度をキープできないこともあるので気をつけて。
下地の注意点としては、スキンケアが完了していないときに使っても無意味ということ。つまり、化粧水や乳液、美容液、クリームなど、それぞれのスキンケアを使っても肌の状態が「しっくりこない」と感じたら、その後の化粧下地でコントロール使用とするのではなく、スキンケアの段階できちんと保湿をし、肌のキメを整えておくことです。
化粧下地は揶揄的に「基礎工事」という表現をされることがありますが、基礎のできてない建物(メイク)は崩れやすく、また見た目にも美しくないもの。ここをしっかりやることこそ化粧下地の鉄則です。乾燥が気になる場合は、普段のスキンケアアイテムを少し保湿力の高いものに変えるか、アイテムを1品追加するなどの対応が有効です。
また、化粧水での長時間パッティング(100回パッティングということもあり)も、肌のキメを整えるとともに潤いを肌に閉じ込めて、長時間乾燥しない肌を作るのに効果的です。
もっとも、最近のメイクベースはキラキラした細かいラメを入れたり、薄いピンク色をつけたりして、肌の質感を演出するような作用を持ったものも多く、単にメイクを長持ちさせるだけという下地から進化しつつあるのも事実。
上記のスキンケアを参考に、いろいろな下地を試してみるのも楽しいもの。特に顔色がよくない、肌の透明感が足りないなどの悩みには、最近のキラキラ入り下地は有効のようですよ。お試しあれ!!
トミナガ☆マコト