[39]足の乾燥のわけ

2009年3月11日

このマガジンを読まれている方の中にも、膝下の乾燥に悩んでいらっしゃる方は多いのではないでしょうか?
乾燥肌の方も、そうでない方も、女性の場合、肘、膝、かかとの乾燥の悩みと並んで多いのが膝下の乾燥です。いわゆる弁慶の泣き所という場所。ひどい人では粉をふいたようになったり、ひび割れてくる人もいるほど。
そんなに乾燥肌でない、という方でも、この部位が乾燥している人は多いようで、以前、そんな話をしたら、「え、それって当たり前のことでしょ?」と切り返されたことがあります。
つまり「冬に膝下が乾燥して粉をふくのは当たり前なので、いちいち気にする事ではない」という意味。これは、正しいけど間違っています。ケアすればよいのですから。
ボディの保湿については、次号から少しまとめてお話しするとして、女性の膝下(あくまで女性といっているのにはわけがあります)の乾燥には、主に3つの理由があるといわれています。
一つ目は、身体特徴的に、脂分の分泌が少なく、そもそも乾燥しやすい部位であるということ。顔などに比べ、皮脂腺の数も少ないですし、活動も少ないという特徴があります。
二つ目は脱毛・除毛の処理をするから。
いわゆる永久脱毛の場合、毛穴を焼ききってしまうため、皮脂腺もつぶしてしまうケースが多く、この場合、皮脂が出なくなるので乾燥してしまいます。
かみそりで処理する場合も、ワックスやシートで脱毛する場合も、やはり表皮を削ってしまうので乾燥しやすくなりますし、この場合は頻度も高いので(特にかみそりの場合)皮膚がダメージを受けやすいという特徴があります。
毛抜きなどで抜くのが一番ダメージは少ないですが、まさかそんなことをしている暇な人はめったにいないでしょう。機械で抜くやつもありますが、結構痛いのが難点。痛みに絶えてこその美しさということでしょうか・・
三つ目の理由として挙げられているのはストッキング。
ストッキングが乾燥の原因として考えられているのは、一つには素材そのものが肌の乾燥を誘発しているという指摘があります。合成繊維がほとんどなので、肌より頑丈な繊維であり、肌を微妙に削ってしまっているというのです。
また、恒常的に静電気が発生しているため、その静電気によって、微量に水分が奪われているという指摘もあります。特に静電気体質の方に多いようです。
もっとも、乾燥していないと静電気は発生しにくいので(水分があると水を伝導して放電するので)、鶏と卵みたいなものなのかもしれませんが。
対策としては、最も有効なのは、やはりクリームなどを塗ることでしょう。
高いものを使う必要は無く、逆に安いクリームを惜しみなく使うというのが良いようです。いわゆるボディオイルとかでも良いのですが(ベビーオイルなど)オイルは、モノによっては使い続けるうちに肌が硬くなるという説もあり、体質や肌質との相性があるようです。
身体の乾燥は、体質の締める割合が大きいですが、その一方で生活習慣に根ざした部分も大きいのも事実。次回からは「乾燥させない生活」のためのお話を少ししたいと思います。
トミナガ☆マコト
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