[59]けっこう専門的なシミの話 その2

2009年9月19日

化粧品関係のメルマガといいつつ、美容全般ということで、化粧品や美容系では対処しにくいシミの話へレッツゴー(どうもすみません)
ということで、化粧品では対処がしにくい2種類のシミについてさらっと説明いたします。
1.(メラニン蓄積によるシミ)と2.(メラニン生成によるシミ)については前回説明しているので、3.から
3.メラニンが真皮層に蓄積するシミ
前回さらっと説明していますが、メラニン色素は、表皮と真皮の間の基底層という部分で作られ、表皮に放出された後(正確にはもうちょっと複雑ですが、まあ、そんなものということで)、皮膚細胞の新陳代謝に伴い、肌から排出されます。
ところが、まれに、基底層から真皮層に落ちてしまうメラニン色素があるのです。
これは特にアトピー性皮膚炎の人などに多いとされているのですが、皮膚の表皮と真皮をつなぐ基底層が弱く、細胞間に隙間があると、その隙間からメラニンが真皮層へ落ちてしまい、そこに堆積するというケースがあるのです。
このメラニンの特徴として、やや青っぽいシミになっていたり、大きなあざのようになっているケースがあります。アトピーの人に多いのは、アトピーの肌の特徴として、基底層がゆるい(不正確な表現ですみません)というのがあって、メラニンが落ちやすいのだとか。
同じメカニズムにナイロンタオル黒皮症などもあります(違うメカニズムを説明しているケースもあります)。
これは、残念ながら化粧品ではどうしようもありません。メラニン排出を促すしかないのですが、真皮層はほとんど新陳代謝がなく、大体10~20年というスパンでしか入れ替わりません(もっと長いという説明を聞いたこともあります)。刺青やあざが消えにくいのはそのためです。
レーザーで消えるものもありますので、気になる場合は大きな皮膚科か形成外科にご相談いただくしかないです。
そして、もうひとつの困ったシミが、メラノサイトそのものが増えるシミ。
長くなってきたので、これは次回に・・・
トミナガ☆マコト