[22]レーティング

2019年4月17日

証券会社が各銘柄に対して行うレーティング。買い推薦、売り推薦や中立など、証券会社によって表現は違いますが、5段階で格付けしている所が多いとおもいます。上記の3つに、強く買い推薦、強く売り推薦で5段階。目標株価なども設定します。

もちろん私もレーテイングは見ますが、レーティングの内容や変化で売買することは、ほとんどありません。というのは証券会社のレーティングをあまり信用していないからです。株価に影響を与えるのは事実ですが、鵜呑みにしないほうが懸命だと思います。

特に外資系証券のレーティングは、仕手性の高いものが多いと言われてます。外資系証券が買い推薦を出した日に暴騰し、その日が最高値で翌日から下がる。その反対に売り推薦を出した日に暴落し、その日が最安値で翌日から上昇に変わるという事はかなり多いようです。

外資系証券会社は自社が保有している株をレーティングを利用して高騰させ、高値で売り抜ける。自社が空売りしている株を暴落させて買い戻すなんてことを多くやっているようです。

7月にメリルリンチ証券が、ソフトバンクを売り推薦で目標株価を 1,800円としました。その時の株価は 2,500円くらいだったと思います。株価は下落を続けて 1,894円まで下がりました。

ソフトバンクのレーティングを出す前にメリルリンチは大量の空売りをしていたという噂があります。

「1,800円の根拠が全く理解できない」と騒がれながらも、個人投資家に人気が高くて比率も高いソフトバンクだけに、このレーティングの影響を大きく受けたのではないかと思っています。

10月4日(水)ゴールドマンサックスがサッポロHDを売り推薦、目標株価を500円とレーティングしました。そう私はサッポロHDの株を保有しています。ムカツキました。サッポロHDは少しづつ株価が上がってきていてゴールデンクロス間近でしたが、この日に暴落してしまいました。しかし翌日から上昇に転じました。

サッポロHDは信用売りがとても多いのです。賃借倍率が直近で 0.144。信用買いの7倍も信用売りがあるのです。私はきっとゴールドマンサックスに多くの信用売りがあり、上昇する前にレーティングを利用して安値で買い戻したのではないかと考えています。

サッポロHDは今年12月決算は売上、利益ともに続落の予想ですが、カナダのビール会社の公開買い付けを行っており、予定していた期間を延長しましたがTOBの成立は確実になってきたようです。TOBが成立すれば来期は増収、増益の期待大です。

外資系証券会社のレーティングに、外資系証券会社経由の外国人の注文動向が東京市場に与える影響は長い間とても大きかったです。しかし最近、そう9月ぐらいから外国人の注文動向の影響が少なくなってきているように感じます。

小倉エビス